三章 闇と炎

第27話 「自己紹介の悪夢」 妖怪「リセット」登場



    1


     心の闇にとらわれて 出口の見えない人がいる

     天狗の力の少年が 来たりてこれを焼き払う

     てんぐ探偵只今参上 お前の心の悪を斬る



 自分がどのように見られるか。これは転校生にとって最大の課題だ。


 第一印象で全てが決まる。「面白い奴」「スゴイ奴」「いい奴」と思われたら、転校人生は好スタートを切ることができる。人気者の仲間入りだ。

 だが失敗したら。「つまらない奴」「ダサイ奴」「ダメな奴」との烙印を押され、一生はいあがれないだろう。

 それは初日に決まる。いや、最初の挨拶で決まる。いや、先生が「今日は転校生がやって来た。入り給え」と紹介があったあとに、ガラリと扉を開ける瞬間に決まるだろう。あるいは、校庭を歩く自分の姿を誰かが発見して、「転校生だ!」とクラスがざわつく時に決まっているかも知れない。

 転校生の初日は、人生のデビュー日だ。クラスのレギュラーメンバーに新しく加わった新キャラが、キャラが立たないなんてあり得ない。なんだかスゴクて、停滞したクラスを変えてくれそうな雰囲気を持っていて、実は能力者というオーラを出していなければならない。失敗はできない。失敗したら烙印者となり、無視の対象になり、最悪いじめの対象になる。初めてのメンバーたちと、ガチリと噛み合わなければならない。


 梨山なしやま春馬はるまは、とんび第四小学校五年二組への転入日を迎え、朝から緊張していた。母の用意してくれたオムレツトーストは喉を通らず、好物のブルーベリーヨーグルトすら手をつけなかった。テレビの中では新進お笑い芸人が天気予報をしている。「ハレハレハレ」と自分のネタに引っかけて笑いを取っているのだが、春馬は緊張でそれどころではない。

 朝出る前に、鏡を見た。

「オレはやれる。オレはやれる。オレはやれる」と三回唱えた。

 デビュープランは考えていた。「オレは面白い奴」と第一印象を残すべきだと。

 小学生男子の中で一番人気は、明るくて面白い奴だ。お笑い芸人的だったり、ギャグが得意なら、クラスでは大人気になれる。「お前はどう?」なんて面白い奴として相談され、「お前はやっぱちがうわ」なんて一目置かれる。「オレは明るくて、面白い奴」。そう春馬は鏡の前で自己暗示をし、デビューの瞬間に臨むことにした。


 五年二組は朝からざわざわしていた。目ざとい公次きみじが、「転校生が来る!」と新情報を仕入れてきたからだ。

「ケンカの強い奴がいいな」と、大吉だいきちが相手を欲しがって言った。

「ゲームの上手い奴がいい」と、青いメガネのススムが言った。

「イケメンがいい!」とミヨちゃんが言い、他の女子達も賛同した。

「シンイチはどんな奴がいいんだよ?」とススムが聞いた。

「なんでもいいよ!」

 シンイチは笑って答えた。

「なんでもいい?」

「あ、サッカーが出来ればいいな。でも下手でも教えがいがあるぜ!」

 そこへ担任の内村うちむら先生が入ってきた。

「みんなー。今日は転校生が来たぞー。仲良くしてやってくれー」

 黒板にチョークで名前を書く。

「梨山春馬くんだ。梨山くん、入って」

 三十五人の生徒の目が、一斉に扉に集中した。緊張の間を破って、ガラリと扉が勢い良く開いた。

「ズドーン!」

 両手を銃の形にして、尻を出しながら後ろ向きに入ってくる、春馬渾身のオリジナル一発ギャグだった。

「え?……」

 クラス中は、しんと静まった。春馬の計画ではここで大爆笑を取り、「面白い奴が来た!」と騒ぎがおさまらなくなり、「ではそこの席についてくれ」と先生に指示を出され、椅子に座るときにもう一回「ズドーン!」をやって、大爆笑デビューになる予定だった。

 一発目で滑った。その後、春馬の記憶はない。先生の紹介も、自分がどういう挨拶をしたかも覚えていない。椅子に座るときに「ズドーン!」をしなかったことだけは、覚えている。

 やばい。「一発目から滑った奴」だと思われた。このクラスで一生笑い者にされる。いじめられる。無視される。地獄の一年が幕をあけてしまったのである。

 もう一回デビューをやり直せないか。なかったことに出来ないか。彗星のようにデビューし、たちまちクラスの人気者になる人生にやり直せないか。

 春馬は冷たい椅子の上で、心の底から願った。

「リセットしたい……!」

 その願いを、妖怪「心の闇」が叶えたのである。


    2


 春馬は目を覚ました。

 朝、布団の中だった。まだ慣れない、引っ越してきた自分の部屋の白い天井があった。……そうだ。オレは転校してきて、デビューに失敗したんだった。

 春馬は億劫に起き上がり、リビングへと姿を現した。

「おはよう」

 春馬は元気なく食卓に座った。母親が話しかけた。

「元気ないわね。転校初日だから緊張してるんでしょ」

「え?」

「オムレツとトースト。あと好物のブルーベリーヨーグルトよ」

 これは昨日、緊張のあまりまるで食べられなかった朝食だ。

「転校初日は昨日でしょ?」

「何言ってんのよこの子は。大丈夫? 今日が転校初日でしょ? しっかりしてよ!」

 新聞の日付は昨日のままだ。テレビのニュースでも、お笑い芸人が「ハレハレハレ」のネタをやっている。

「……本当に今日が転校初日? 昨日だったんじゃないの?」

 春馬はもう一度母に確認した。

「何言ってんの? 緊張して変な夢でも見たの?」

 やった! 昨日のダダ滑りはリセットされたんだ! あるいは夢だった! どっちでもいい。オレの真のデビューは、これからなんだ!

 出掛けに春馬は、鏡に映った自分を見た。

「オレはやれる。オレは一発ギャグを狙う面白い奴なんかじゃない。オレは……そうだ、オレは知的で、クールで、女子に人気が出る奴だ」

 そうだ。男に人気なんて意味がない。女の子にモテなきゃ。


「転校生の梨山春馬くんだ」

 内村先生が春馬を紹介した。

「フッ……」

 と、春馬はニヒルに斜めに笑ってみせた。

「梨山……春馬です……」

 たっぷり間を取り、髪をかきあげた。クールに見えた筈だ。

「今の興味は、地球温暖化です……」

 どうだ。難しい事知ってるだろオレ。

 春馬は席についた。隣の席の女子が話しかけてきた。ミヨだ。

「春馬くんは、地球温暖化の何に興味があるの?」

「えっ」

「私はね、大気の循環とオゾン層。でも都市生活の廃棄問題も根深いと思うんだけど」

「そ……そうだね。えっと……循環と……オゾンだね」

「私は、春馬くんの意見を聞いてるのよ?」

「僕も……そう、僕もオゾンだと思うよ」

「オゾンの何が問題?」

「えっと……ホラ、……えっと……」

 ミヨは感づいた。

「もしかして、春馬くん、あんまり詳しくない?」

「あ、そう。そう、なんだ。……まだ勉強中でさ」

「なーんだ。つまんないの」

 まずい! 「つまんない」って言われた。これじゃ女子の人気もつかめない。失敗だ。付け焼刃で言うんじゃなかった。ああ、失敗だ。デビュー失敗だ。リセットできたら。これもリセットできたら。春馬は机に伏せ、ぎゅっと目をつぶり、目の前の現実を忘れようとした。


 目をあけると、朝の布団の中だった。まだ慣れない、引っ越してきた自分の部屋の白い天井だ。

「ねえ、今日もしかして転校初日?」

 と春馬は食卓で母に聞いてみた。

「そうよ。ちゃんと明るくハキハキして、友達をつくるのよ。ハイ、好物のブルーベリーヨーグルト」

 新聞もテレビもオムレツも同じだ。やった。またリセットできた。オレ、もしかして天才だろ?

 出掛けに春馬は、鏡で自分を見る。知らないジャンルに手を出したのが間違いだ。得意分野で勝負だ。

「オレはやれる。オレは物知り。女子ウケじゃない、男子ウケの物知り」


「転校生の梨山春馬くんだ」

 内村先生の紹介のあと、春馬は自分の知識を披露した。

「UFOってさ、未来から来たタイムマシンだって知ってる? 三・一一のとき一杯UFOが来たらしいんだ。それって未来から見に来てたんだって」

「マジで!」

 男子たちの食いつきが半端ない。やった。これでオレはヒーローだ。デビュー成功だ。休み時間は、春馬をみんなが取り巻いた。

「春馬! 他にも色んな話を聞かせてくれよ!」

「じゃ、バミューダトライアングルの話を……」

「それ知ってる!」

「え? じゃ、ナスカの地上絵……」

「それも知ってる!」

「じゃ、取っておきだぜ? 駆逐艦エルドリッジ号の……」

「フィラデルフィア実験エクスペリメントだな! あれコエエよな!」

 男子は皆不思議大好きだ。こういう話は皆詳しいのだ。

「なんだよ春馬! ネタ切れかよ!」

 また失敗? また失望? また地獄? ちがう。そんなんじゃない。オレはそんなんじゃない。リセットだ。リセット。リセット!


 目を覚ますと、春馬はまた同じ布団の中にいた。

「今度は……どうしよう。……サッカーが得意だって、さわやかスポーツ少年をアピールして、男子女子両方に慕われる、というのは……」

 春馬は鏡を見た。

「オレはやれる。オレはスポーツ少年で、サッカーの……アレ? 何だコレ?」

 ようやく春馬は気づいた。自分の肩の上に、不思議な妖怪が取り憑いていることに。


    3


 転校初日のデビュー日を、リセットしてはくり返す。春馬が体験しているこの不可思議な現象は、まさかこいつのせいなのだろうか。このピンク色の体に緑の渦巻き目の、ポップな色使いの妖怪らしきものは、鏡の中には見えても、現実の春馬の肩の上には見えなかった。ガラス窓などにも反射して映るが、周りの人は誰も気づいていないようだ。

「転校生の梨山春馬くんだ」と内村先生が紹介した。

「梨山春馬です! サッカーが得意です!」と春馬はさわやかに言ってみた。

「マジで!」とシンイチが食いついた。

「あとでサッカーやろうぜ!」

「お、……おう!」

 昼休み、サッカータイムまでは、春馬はさわやかなスポーツ少年のふりをした。体育は5だったり4だったりするから、ボロを出すことももうない筈だ。そうだ。最初からドライブシュート決めたり、十一人抜きをやるような、スーパー転校生になる必要はない。普通に溶けこんでいればそのうちなんとかなる。ヒーローにならなくても、「使える奴」ポジションにおさまればいいさ。

「ハルマ! いったぞ!」

 ルーズボールを春馬は奪った。

「やるな! 柔らかい、いいトラップだ!」

 シンイチは春馬の細かい動作をほめた。よし、さっさとパスを出して、あまり騒ぎを起こさないようにしよう。春馬はそう思い、味方にパスを出した。

「ぎゃははははは!」

 突然、全員が大爆笑をはじめた。

「えっ? ……何? オレ、何をしたの?」

 春馬はうろたえる。何をやったか分からない。どこが駄目なのか。さわやかスポーツマンのオレは、ボールをとってパスを出し……

「敵にパスする奴、はじめて見たよ!」

 ススムが腹を抱えて笑っている。

「笑っちゃダメだよ! 転校生なんだから、敵も味方も区別つかねえんだよ!」

 とシンイチはフォローするが、自然と顔が笑い出し、ついに噴き出した。

「ぷぷっ! ごめん! でも面白いや! わはははは!」

 「敵にパスを出す男」。そんな風に思われたら、一生パスなんて回ってこない。またやってしまった。デビュー失敗。リセット。リセット。なかったことに。なかったことにして、最初から。


 春馬は布団の中で目を覚ました。転校初日の、数えて五周目である。鏡の中の自分に言い聞かせる。

「やっぱり最初に戻ろう。面白い奴が人気なのは真理だもの。『ズドーン!』じゃ足りなかったんだよ……」

 肩の上の妖怪「リセット」が、最初の倍の大きさに成長していたことに、春馬は気づかなかった。


「転校生の梨山春馬くんだ」

 内村先生の合図で、春馬は勢い良く扉を開けて滑りこんだ。両手を銃の形に構え、三倍尻を突き上げて舌を出してウインクした。

「ドゥーンズドーン!」

 更に同じポーズのまま、一回転して決める。

「ターンしてドーン!」

 渾身のギャグだ。改良型で、パワフルさが必要だった。これをやると全身が筋肉痛になる覚悟が必要な、全身を張ったギャグだった。

「…………」

 だが、またしても教室はドン引きだった。滑った。滑った。ダダ滑りだ。どうしてこれで爆笑が取れると思っていたのか、もう自分でも分からない。寒い。寒い。寒い。

 春馬は目の前が暗くなった。比喩ではなく、本当に貧血になり、その場で倒れてしまい保健室に運ばれた。


 春馬は目を開けた。見知らぬ白い天井。だがそれは、まだ慣れていない引っ越した新しい部屋ではなかった。リセットは……起こらなかった?

 体を起こすと、ここが学校の保健室であることが分かった。

「気づいたな、春馬」

 シンイチが座っていた。窓は開いていて、カーテンが風に揺れていた。いや、揺れたままの形でカーテンが固まっている。なんだか時間が止まっているような……いや、そんなことはどうでもいい。春馬は、さっさとリセットして朝に戻ろうとぎゅっと目をつぶった。

「待って! オレは高畑たかはたシンイチ。ようやく『リセット』に間に合ったよ!」

「……何のこと?」

「お前、妖怪に取り憑かれてるんだ」

「えっ」

 春馬は思わず自分の右肩を隠した。そこに妖怪が見えていないことはすっかり忘れて。

「……隠したってことは、自覚してるな?」

 シンイチは手鏡を出し、春馬に妖怪を映して見せた。

「これは、妖怪『心の闇』のひとつ……妖怪『リセット』」

 知ってる。朝、出掛けに鏡で見た。そこでようやく春馬は気づいた。

「なんか……大きくなってる?」

「やっぱそうか! こいつは、春馬の『リセットしたい心』を吸って、どんどん大きくなってるんだよ。このままじゃお前は取り殺されてしまうんだ!」

「リセットしたい……心?」

「春馬はさ、転校初日に大失敗したじゃん?」

「ええっ!」

「変なギャグでダダ滑りして」

「えっ、あっ、……それは……あの……」

「ミヨちゃんにクールに見せかけようとして、にわか知識の温暖化の話をしたり」

「えっ? それ……あの……」

「あとUFO話で人気になろうとしてネタ切れだったり、敵にパスしたり」

「え……嘘……嘘……それってリセットされて……」

「リセット、されてないんだ」

「えええええええ!」

 どういうことだ。分からない。春馬は混乱した。全部リセットされてないなんて。目の前のこいつはそれを全部知っている。ちょっと待ってよ。リセットしたい。リセットしたい。

「あ! 話を最後まで聞いてよ!」

 春馬は強く目をつぶった。その負の心の動きを察知した妖怪「リセット」は、顔をニヤリとさせ、渦巻状の目玉をぐるぐる回した。


 目を覚ますと、春馬は転校初日の朝の布団の中にいた。

「やっべえ……バレてたよ……。ていうか、アイツ、誰だったんだ……」

 早くお母さんのつくった朝食を食べて、同じニュースを見ながら次のデビュープランを考えなきゃ。

「リセットなんか、されてない」

 廊下に、さきほどのシンイチが座ったままだった。

「うわあああああ!」

「不動金縛り!」

 とシンイチは九字の印を組み、叫んだ。

「アレ? 体が、動かない……!」

「顔だけは動かせる金縛りにしたよ。よく聞いて春馬。オレはシンイチで、キミのクラスメート。サッカー一緒にしたろ」

「……お、おう」

「リセットは、されてないんだ。今オレたちに見えてるこの光景は、その妖怪『リセット』が見せてる幻影なんだ」

「は?」

 シンイチは火の剣、小鴉こがらすを抜き、刃から燃え上がる炎と共に周りの空間を斬り裂いた。映画のスクリーンが切り裂かれたように、廊下の風景の向こうに真の風景が現れた。

 そこは、元の保健室だった。

「……どういうこと?」

「お前は、妖怪『リセット』に、『転校初日にリセット出来てるって幻覚』を見させられてたんだ。この五日間の出来事は本当にあったことだ。でもお前だけが、リセット出来てるって思い込まされて」

「え? ……じゃ、あのことは、全部あったことなの?」

「そうだよ」

「マジで!」

「ズドーン!」と、シンイチは春馬の一発ギャグを真似して見せた。

 春馬は顔が真っ赤になった。全部見られていたなんて。リセットじゃなかったなんて。

「でもさ」とシンイチは続けた。

「毎回、色んな変なことをやってくる春馬は、結構人気なんだぜ!」

「え。……嘘……」

「ビビッて大人しく何にもしない奴よりさ、色々やって失敗する方がいいじゃん! それをナイストライって言うんだぜ?」

「……そうなのか?」

「だって敵にパスするんだぜ春馬! そんな常識破り、見たことねえよ!」

 シンイチは思い出し笑いをしてしまった。

「……ごめん」

「謝ることねえよ! あれで春馬のキャラが出来たんじゃん!」

「え?」

「『おっちょこちょいの春馬』ってキャラがさ!」

 ああ。そうか。オレ、逃げて逃げて、リセットする必要なんか、全然なかったんだ。

「ズドーン! 温暖化! UFO! 敵にパスしてからの……ドゥーンズドーン! からのターンしてドーン! 最高じゃん! 大爆笑だよ!」

 シンイチは手を銃の形にして笑って見せた。

「……そう?」

「春馬が気絶して、みんな心配してるぜ。おっちょこちょいにも程があるってさ!」

 シンイチは、保健室にかけていた不動金縛りを解いた。風に揺れたカーテンがふわりと、時を進めた。

 ガラリと扉が開くと、クラスのみんながいた。

「ズドーン!」


 こうして、春馬の心の凝り固まった心の闇「リセット」は、肩からふわりと離れた。

「不動金縛り!」

 シンイチは朱鞘の短剣、黒曜石の刃の小鴉を抜く。「刀は触媒」と言った、飛天僧正の言葉の意味はまだ分らないが、まっすぐ斬ることだけは忘れないようにしなければ、とシンイチは思った。

「火の剣、小鴉!」

 シンイチは天狗の面を被ると天狗の力が増幅する、てんぐ探偵である。

「一刀両断! ドントハレ!」

 天狗の剣は、燃え盛る紅蓮の炎とともに、妖怪「リセット」を真っ二つにした。一瞬のうちに「リセット」は、浄火されて清めの塩となった。



 このあと、しばらく「ターンしてドーン」は皆の流行語になり、放課後のサッカーでは「敵にパスする意外な戦法」が大流行した。

 しかし、春馬が皆と仲良くなるにつれて、その流行は誰もが忘れてしまった。



     てんぐ探偵只今参上

     次は何処の暗闇か






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