よだかの六等星

目を凝らすとかすかに見える


名も知らぬ遥かな六等星


近付けばさぞ明るいその星も


他の星の光に紛れてしまって


まるで 私のよう


でも誰かが近付いてくれるまで


血を吐き 翼折れながらも


笑っていよう


誰がその名を知らずとも


その名は気高くここに在る


名を変えることを拒んで 星になった醜い鳥のように


名も知らぬ六等星は


その名と共に


今でもまだ燃え続けています

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