第60話
「本日はありがとうございました」
「こちらこそありがとう。これからよろしく頼む」
「はい♪」
笑顔でドラゴンナイツのイルルさんと握手を交わす。ドラゴンナイツのイルルさん、ジークさん、ジルさんとの会談は無事に終わったと思う。
「皆さんはまだ時間は大丈夫でしょうか? よろしければ本日はお泊まり頂いて明日、ホエールドラゴンさんの場所や
「すまない。私とジークは用事がある」
「予約してあるからな」
「あっ、それって……」
結婚した若い男女が一緒に用事があるって、やっぱりそういう事だよね? 時間的にも、もう夕方だし……あうっ。
「デートですよ、デート。朝帰りどころか、次の日の夜まで帰ってきません」
「お、大人ですね……」
思わず顔が赤くなってくるのが自分でもわかる。隣に居るアイリやフェリルはわかっていないみたいで、不思議そうにしている。
「一泊二日の温泉旅行だ」
「子作り旅行ですね~」
「何馬鹿な事を言っているんだ馬鹿妹」
「痛い」
ぽこんとジルさんの頭が殴られました。ジルさんは両手で頭を押さえてしゃがみ込みました。
「まあ、結婚記念日なんだ。前々から予約していたから……すまない」
「いえいえ、全然かまいませんよ。夫婦が仲良くするのは良い事ですから。どうぞ楽しんできてください」
「ありがとう。コイツは置いていくから、好きに使ってくれ」
「コイツってひどいです。まあ、一人で家に居ても退屈ですし、ゲームしていますから居るつもりですけど……」
「ちゃんと食事はとれよ」
「きりがよければログアウトして取ります」
「電話するからな。絶対に食べろ」
ジークさんがジルさんの頭を撫でながらそう言いました。ジークさんはボクと同じで妹が廃人ゲーマーと呼ばれる人種みたいだ。
アナの中の人、恵那が良く食事も取らずにゲームして怜奈に怒られている。ボクも叱った事は何度もある。まあ、ボクの場合は怖くないのか、食べさせてとか言ってくる。食べてくれないので、ボクが食べさせてあげる時もある。
「そちらも苦労しているみたいですね」
「そっちもか?」
「はい。ボクも可愛い妹の一人が……」
ジークさんと妹達についてしばらく話していく。そうするとジークさんがジルさんに引っ張られていった。
「さっさと行ってください! 後は私がやっておきますから!」
「わかったわかった。じゃあ、ジルをよろしくお願いします」
「はい。お預かりいたします。危ない事はさせないように……」
「いや、ここはゲームだから別にいいよ。むしろ、戦いたがるだろうし、
「あ~そういえばそうでしたね。わかりました」
確かによそ様の子を預かるのだから、ボクとしてはしっかりと預かって怪我無く返すべきだと思った。でも、ここはゲームなのだし、戦うのは当然だから大丈夫。むしろ戦うためにくる人も居るらしいし、ボクも人形を作るためにログインしているわけだしね。
「では、ここでログアウトしますか?」
「していいのなら、頼めるだろうか?」
「はい。大丈夫ですよ。ただ、見ての通り、テーブルと椅子ぐらいしかないので、野営道具があればどうぞ」
そういえばボクのテントは無いんだよね。着替えは少し離れたところにあるアナとディー、メイシアが用意したテントを使っている。
ボクが店に使っていたのはレンタルの奴だし、今度大きいテントを買おうと思う。ベッドと作業台を置いて……いや、大きな人形をベッドにするのもいいね。ふわふわのもこもこベッドを作ろう。材料はアレでいいか。人を駄目にするクッションと同じような感じで作ってみよう。
「それならお願いしようかな。ジルが使うだろうし、イルル、いいか?」
「ああ。どうせ帰ってきたら私達も竜界の探索はするからな」
「じゃあ、そういうことで。設置場所は何処がいいかな?」
「フェリル、お願い」
「畏まりました主様。こちらへどうぞ」
フェリルが案内した先でジークさんとイルルさんがベストポーチから明らかに入らない大きさのリュックサックを取り出した。そこから更に大きなテントを取り出していく。
それを手作業で組み上げていくので、ボクもお手伝いをしようかな。そう、ボクの人形達がね!
「手伝いますね」
「お、助かる……って、熊のぬいぐるみ?」
「ぬいぐるみ、だな……猫もいるのか?」
「にゃ~ん」
ボクがマリオネットコントロールで操る猫……素材の都合で虎のぬいぐるみをイルルさんに近づける。声はもちろんボクが出した。この子達には音声を出せる機構も戦う力も無いからね。イルルさんが恐る恐る猫のぬいぐるみに手を出してくる。なので小首をかしげてから、立ち上がって両手を差し出して上目使いで見詰める。すると彼女は抱き上げた。
「これ、欲しいな……」
「お買い上げありがとうございます♪」
見かけは三つ編みのクールなお姉さんだけど、可愛い物が好きみたい。はっと気付いた彼女は咳払いをしてから離す。
「リアルでも売ってますよ」
「リアルの商売をするなよ」
「生活がかかっているので営業できるところはします」
「あ~納得だわ」
「ちなみにキャラのフィギュアやぬいぐるみも作れますよ。運営から許可は貰っていますから」
サイトのページを渡して確認してもらう。何件か注文が入っているから、そっちも作らないといけない。でも、ゲームの中で設計図を起こして試作ができるから時間短縮がかなりできるのはありがたいよね。
「そうか……その、私達のを頼む。それと大きいのを作れるか?」
「お値段次第でいくらでも作りますよ」
「わ、私のではないが、ジルにプレゼントしてやろう」
「え、私要りま……むぐっ」
「欲しいよな?」
「ん!」
ジルさんがイルルさんに口を防がれ、視線を合わせられると慌ててコクコクと頷く。背が高い綺麗なお姉さんより、背が低い可愛らしいジルさんの方が確かに見た目的にはあっている。もっとも、美人さんが可愛らしい物が好きというのもギャップがあっていいよね。
「キャラのぬいぐるみと猫と熊のぬいぐるみを頼む。大きさは……」
二メートルのぬいぐるみやフィギュアを含めた複数の注文を頂きました。リアルとゲーム、どちらも注文頂いたのでボクとしてはウハウハだよ。
そうこうしている間にテントが完成した。でも、二人は時間が押していたのですぐにログアウトしていった。
「お姉ちゃん、リアルでは両親がアレルギーで動物を飼えなかったらしいです。今住んでる家もマンションだから動物は駄目なんですよ」
「それは……」
「更にこっちだと竜族ですから、基本的に動物から逃げられます」
「まあ、そうなるよね、うん」
野生の動物は臆病だから、竜族なんて近づいたら基本的に逃げる。魔物だって逃げるか戦うかの二つしかないだろうしね。まあ、ボクは餌にされるんですけどね!
「モンスターをテイムすればどうなんですか? 確か、出来ますよね?」
「できるけど、動物系には逃げられてます。他のメンバーがテイムしたのを撫でさせてもらってるぐらいです。それも相手のモンスターに怯えられるのであまり……」
「確かに可哀想ですよね」
「です。それにストレスで毛が抜けたみたいで……」
「わぁ~」
うん。諦めるのは正しい選択だね。下手をしたらそのメンバーの人が激怒して戦いになるだろうし。
「原因はお姉ちゃんから滲み出ている血の臭いとかそんなんでしょうけどね。いっぱい殺してますし♪」
「怖い!」
「マーダー系の称号とか、いっぱい持ってるので逃げられるのは当然です。ユーリさんもテイムする時はその種族のモンスターを殺しすぎたら駄目ですよ。滅茶苦茶恨まれたり、怖がられたりして逃げられます。このゲーム、結界とかを張らないとボスだって逃げますからね」
「確かに普通は叶わないと思ったら逃げるよね」
「はい。まあ、そんな訳で可愛い動物が好きなお姉ちゃんはぬいぐるみで妥協しようというわけですね」
「ん~それならリアルに寄せた方がいいかな?」
「どっちでもいいですよ。今、合成獣の研究をしていますから、もう少しすればお姉ちゃんでも問題ない子ができます。品種改良もしていますし」
「え?」
合成獣を作ってるの? ちょっとリアルで考えると怖いかもしれない。でも、ゲームだからそこまでじゃないのかも。ボクも自分の身体を素材にしたりするしね。
「グリフォンやペガサスとか、強いですし、手に入らないですからね。ですから、作ってます」
「どうやってやってるんですか?」
「魔法を使っての合成ですね。私、種族としては魔術の竜神ですから」
「なるほど」
「だから、研究所を一つ欲しいです」
「構いませんよ。ボク達に手伝ってくれるなら土地は余っていますから」
「ありがとうございます」
竜族の力を持つ猫とか作るのも面白そうだね。ドラゴンキャットまたはキャットドラゴン。竜族を増やす方法も考えないといけないし、こういうのもありかな。合成は怖いけれど、戦力として有用なのは間違いないし。
「ああ、でも意思のある
「当たり前ですよ。そんな怖い事はできません。使うのはファミリア、使い魔を作る魔法を改造した物です。魔法で生み出す魔法生物ですね。素材として
「なるほど」
「ただ、その場合は魂が無くて動かせないんですよね。なんというか、生きる屍とかそんな感じなんです。生きているのに動かなくて失敗ばかりです」
「普通のファミリアはどうやって作るの?」
「仲良くなった生き物と契約して作るんです。仲良くなる方法は色々ですから、ユーリさんも作れますよ」
「ファミリアか……いいですね。無機物でもできるんですか?」
「可能でしょうね。でも、私と同じで動ないと思いますけれど……」
「その対策を考えないといけないですけどね」
二人で話していると、いきなり影が現れる。
「ん?」
竜界はボクが天候すらも操作できるので、おかしいと思って上を見上げると、そこには黒い翼を広げる可愛らしい女の子が両手を広げながら降ってきた。
「お姉ちゃん~!」
「わっと」
飛び込んできたアナスタシアを受け止める。アナスタシアはボクの首に抱き着きながら、翼を操作して衝撃を逃がしていく。ボク自身も力を入れて踏ん張る。
レベルは低いし、ステータスも低いけれど、種族特性とかでどうにか一緒に倒れるなんてことにはならなかった。兄として、男としても威厳が保てて良かった。
「お姉ちゃんは私達のなんだから渡さないからね!」
「え? えっと?」
「あぁ……なるほど」
アナスタシアがボクを抱きしめながら、ジルさんに向かってそんな事を言った。ちょっと意味がわからない。
混乱しているボクはジルさんの方を見ると、彼女はなにか頷いてからニヤリといたずらっ子のような表情になったのが見えた。
「いいえ、私のお姉ちゃんです」
「なっ、ななななっ!?」
ジルさんがボクの方にきながらそんな事を告げてくる。それからボクの腕に抱き着いてきた。これにより、セクシャルハラスメントの警告が出てきたけれど、そちらは不問とする方を選択しておく。
「あの、二人共……落ち着いて……」
「この泥棒猫ならぬ泥棒竜め! お姉ちゃんを賭けて勝負だよ!」
「いいでしょう。受けてたちます。勝利した方がお姉ちゃんになんでも言う事を聞いてもらうということでいいですか?」
「それでいいよ!」
「よくないから! 勝手に景品にしないで!」
というか、ジルさんおお姉ちゃんってどう考えてもボクじゃなくてイルルさんなんだけど、どういうことなのかな?
「おに……お姉ちゃん、女には負けられない戦いがあるんだよ!」
「そうです。今がその時です。妹としてどちらが優れているか、決着をつけます」
「かかってこいやー!
強い風が吹いて青みのかかった銀色の長いツインテールと青色の長いローポジションのポニーテールとドレスのスカートやローブが揺れていく。そんな中で二人がボクから離れて対峙する。
アナスタシアは魔法を発動させ、地面に展開した魔法陣からせり上がってくる凄く黒い物で出来た槍を持ち上げて構えた。
ジルさんの方も持っていた長杖を構える。この長杖は上部に五芒星が描かれたフレームをしている。五芒星の起点にそれぞれ色とりどりの宝石が取り付けられており、中心にはひときわ大きな透明の水晶が取り付けられている。ううん、違う。ボクにはわかる。あれは竜の核、竜核だ。おそらく彼女自身の物なんだろうね。つまり、彼女専用の武器といえる。
「βの時から気にくわなかったの」
「あら、βテストの時から……もしかして、あの人? それとも……槍を使うのであれば……」
「名前は秘密だよ。変えたからね」
「わかりました。ですが、あの人であれば……ええ、私も気に入りませんでした。何度ボス戦で邪魔をされたか……」
「それはこっちのセリフだよ。アナ達の獲物を目の前で奪ってくれやがって……」
「ボス戦は早い者勝ちですから」
「そうだけど、アナ達が戦っていたのを妨害してボスの行動パターンを解析してたよね!」
「失礼ですね。妨害はしていませんよ。見学はさせていただきましたけど」
「へぇ~ボスの視界に入って魔法を発動するのが妨害じゃないんだ?」
「流れ弾の警戒や切れた補助魔法を発動しなおすのは当然です。その程度を妨害と言われても困ります」
「むぎぎ……」
「だいたいそれを言うならそちらだって私に懸賞金やごろつき共に情報を流して私が一生懸命にボス素材を集めて作った杖を完成した瞬間に奪わせましたよね?」
「それこそ濡れ衣だよ。アナは酒場で超高価な杖を作ってるって言っただけだもん」
「ああ、そうですか。その後、ごろつき共が私を襲撃しても関係ありませんよね?」
「ないね!」
「その後、ごろつき共をあなたが奇襲してぶち殺し、私の杖を奪っていった事は?」
「戦利品を手に入れる権利は倒したアナにあるから当然だよね? いや~偶然、ケリュケイオンが手に入るなんて運がいいね!」
二人がそれぞれが武器を構えながら、互いに魔力を高ぶらせる。どちらも殺気をぶつけ合っているみたい。
「「うふふ……殺す」」
二人が殺意を込めた魔法が互いに放たれ、両者の中央で大爆発を起こす。これはちょっと本気で止めないといけない。アナスタシアがやった事は兄として謝らないといけないし。
「お兄様」
「ディー?」
「二人の事はどっちもどっちですよ。同族嫌悪みたいなものです。ボスにしても互いに狙っていた素材を落とすボスが、時間でわいてくるタイプなので取り合っていただけです。ちなみにあのジルが持っている杖はアナが作っていた物です。ええ、彼女もしっかりと奪ってます。
そもそも作っている杖がお互いにあっていない物でしたしね。少数のシナジーがある魔法に特化するアナと、全体的に魔法を極めるジルでは求める杖の効果も違います。そもそも他人を介してやりとりする方法だってあるのに奪われる形にして、互いが互いに持っていた杖を選んでいるんです。普通、自分が作った物を取り返しますよね?」
「ああ、なるほど」
「嫌がらせで相手が欲しがる杖を用意したとか言ってましたし……」
喧嘩するほど仲がいいという奴なのかな? もしかしたら、ライバルなのかも。二人の戦いはどんどん激しくなっていく。
血の雨がふり、暴風がふきあれ、雷が落ちて地面が闇に沈む。互いにののしり合いながら戦う姿は普通にじゃれて遊んでいる感じだ。被害の規模がおかしいけれど。
「これって普通な事なの?」
「PvPなら普通ですね」
「竜族にとっても普通の事です」
「確かにそうですね」
「……楽しそう、でやがります……」
いつの間にかフェリルやメイシア、アイリもやってきた。フェリルは魔法の結界を展開してボク達を守ってくれる。
「前、私が楽しみにしていたプリンを取りましたよね!」
「そっちこそアナが楽しみにしていたハンバーグを取ったでしょ!」
色とりどりの魔法が飛び交ってとても綺麗です。とりあえず、子供の喧嘩のようなので、ボクは座って見学しようと思う。アイリがボクの膝の上に座ってきたので、そのまま頭を撫でながら見学すると、左右にメイシアとフェリルが座ってきた。
ディーナはボクの後ろで立ちながら、二人の戦いを撮影している。
ジルさんが水の龍を生み出して襲わせると、アナスタシアが闇の槍を投擲して粉砕させて接近を挑む。するとアナスタシアの前に土の壁が現れて激突しそうになる。直前で急ブレーキを行って方向転換しようとしたところを複数の風と火、水の魔法陣がアナスタシアを囲んで一斉に発動して大爆発を起こす。
「なめんなっ!」
「水蒸気爆発を耐えるとか、本当に人間ですか?」
「お姉ちゃんの
身体中から血液を噴き出すアナスタシアの身体は逆再生するかのように傷が修復されていく。
「今度はこっちの番だよ。対巨人用に習得した新しいスキルを喰らえ! サクリファイススペル!
アナスタシアの両腕が魔法陣に覆われ、分解される。次の瞬間には再生した。その後、残ったのは不気味な光を発する魔法陣だけ。そこから数十メートルはあろう巨大な暗黒の槍がでてくる。
「犠牲にした腕を再生させるとか反則でしょう!? だいたいサクリファイスとか禁術指定されていますよね!」
「吸血姫の再生能力をなめんなっ! 禁術とか使ってなんぼでしょ!」
「反論できません!」
いや、しようね。駄目だから禁じられてるんだし。禁術だけあって、アナスタシアの攻撃はジルさんが展開した複数の属性で作られた色とりどりの障壁魔法をなんでもないかのように貫いていく。
「こちらも切り札です。竜眼解放!」
ジルさんの額に第三の目が開いた。あれは竜核かな? 良くはわからないけれど出力が爆発的に上がった。
「後、ユーリさん……ユーリ様の支配下に入ります!」
「え?」
「認めてください!」
「あ、はい」
「あっ、ちょっ!? ずるっ! 駄目だよお姉ちゃん!」
「ずるくありません!」
ボクの支配下になった事で竜王姫のスキルが発動して竜眼解放と合わせて障壁の硬さが尋常じゃないくらい跳ね上がったみたい。アナスタシアの攻撃は新しく数十枚展開された障壁に防がれる。
「竜族の特権です。流石はお姉ちゃんです」
「ぐぎぎぎぎぎっ!」
「悔しかったらあなたも竜族になればいいじゃないですか? なれればですが……」
「吸血姫の方がいいもん!」
「そうですか。ところで……私の杖は使っていないようなのですが、どうしました?」
「え? あれ……そういえば新しくアバターを作りなおしたから……」
「は? まさか、まさか?」
「てへ♪」
「殺します。ええ、完膚なきまで塵となって消えなさい」
「ちょっ、ごめん! ごめんなさい! 許して!」
「許しません!」
「ぎゃぁぁぁっ!?」
アナスタシアの言葉にジルさんがキレたようで、防御から一転して苛烈に攻撃をしはじめた。それもおしみなくアイテムも使いだした。そうなるとまだレベルが低いアナスタシアが不利になるみたいで逃げ回っていく。
まあ、これは流石にアナスタシアが悪いと思う。とりあえず、発散した後に仲介して仲直りしてもらおうかな。
金竜の人形師 ヴィヴィ @228177
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