すげえ誠実でもどかしい子どもたち

とても可愛らしいお話しです。
人は生きていると何かを隠したり取り繕ったり、小さいころからそういうことを繰り返す羽目になります。ふとした瞬間、そういう羽目がほころぶ瞬間がこのお話しはすごくよく書けていて、素直に良い読後感が味わえました。これはストーリーが端正に作られていることもありますし、それを支えるキャラクター達も大きな要因となっています。みんなどこか大事なところに真面目さを持ったいい子な一方、面倒くさくてもどかしくもある人間味が漂います。こういうキャラの持つ愛らしさっていうのは、もうひとえに作者様の持ち味というものですので、是非一読する価値があります。
最後に、主人公の友達がボクっ娘です。神です。