過去編 2015年12月

第18話 嫁の真面目な話

 人生、なん個かの分岐点を通過してる不肖、わたくし嫁ちゃん。


 幾度か人の死を身近に感じることもありまする。


 湿っぽい話はもともと苦手です。

 今回久しぶりにベッコリ凹んでしまったので、ちょいと気持ちを整理するつもりで描き残したくなったでありまする。


 嫁ちゃんストーリーに湿っぽい話はナンセンス! とお思いの方はどうぞ、ブラウザバックで願いしやす。


 いつもより言葉尻がおかしいかもしれません。

 それに耐えきれなくなったら容赦なくブラウザバックしてくださいませね。



 


 いざ、本題——。













 さてさて、私の最初のお葬式の記憶は母方のおばあちゃんのおばあちゃん。曾ひぃばあちゃんが一番古い記憶でございまする。


 皆に愛される曾ばぁちゃんで、よく親戚が曾ばあちゃんちに集まっておりやした。ワイワイがやがやが大好きな母方親族。

 うちは確かひぃばぁちゃんからみて初ひ孫……だったはずで、歳も親戚中で一番若いこともありましてね、親戚一同から可愛がってもらっておりました。


 役得、やくとくぅ(๑•̀ㅂ•́)و✧


 なんて浅ましい考えがないピュアな少女でありましたさ。


 ……。


 まぁ、そうこうして初ひ孫というビックネームがついてしまった私は、葬式でひぃばあちゃんとの思い出を語らねばならん大役をもらったのですわ。

 今でもそうなのですけど、感情の起伏が激しいことがあります。

 このときも感極まってしまい、嗚咽しながら思い出を語りました。悲しいとか寂しい、というものよりブワッと腹の底、心の奥底からなんともいえない感情の軸を揺らされるのです。どうしてそうなるのか自分ではわかりませんけれども。

 

 そういうわけなんで、語りながらポロポロ涙が止まりません。

 あらあら、悲しくて泣いているのね、と勝手に解釈され、会場に来ている人はつられ涙で涙いっぱいになりました。


 

 この出来事は、嫁ちゃんにとって、初めて身近に感じる人の死というものでありました。



 それから時は過ぎて、今度は父の母が亡くなりました。


 父方のほうも母方と同じく兄弟姉妹が多く、よく親戚で集まりました。(父方も母方も兄弟姉妹たくさんいたので自然とそういう集まりが多かったのかもしれませんね。)

 そこでも私は親戚・親族の中で一番年下だったので、とぉっーっても可愛がってもらいました。本当に愛情いっぱいもらったのであります。

 まぁこれがのちのち尾を引くとは、当の本人も思ってもみなかったのですけれども……(遠い目。

 してして、父の母。私からみるとおばあちゃんなのですが、そのおばあちゃんのお葬式は実に笑いが絶えないお式でした。なにで笑ったのか、いまでは思い出せませんが、涙が似合わない面白いお葬式であったと記憶しておりやす。



 そして次がいけやせん。


 悲しみを通り越して、やや虚無に近い心情が今でも残っています。

 今なお心残りで、心に引っかかっています。自分自身、心の整理がつきません。

 小難しい言い回しでごめんなさい。

 難しいんです。本当に。引っかかるところがあるからですかね……。まぁ、要約してしまえば簡単ですけれども。

 それは——。同い年の友人を亡くした、ということです。はい。



 湿っぽいですね。

 次いきましょう。次!!



 お次は色々こじれてしまった母の父=おじいちゃんの死。

 あぁ、人の死ってこんなにも人を変えるのか、という悲しい思い出。残念ながらおじいちゃんのお葬式には参列できませんでしたが、式事体は良いものだったとのこと。

 そのあとがなんともなんとも。

 やるせません……。

 この死がのちのち大変な事態を巻き起こすわけで……。

 ほんとやるせません。




 暫く訃報を聞かずにのーのーと暮らしていた嫁ちゃん家族に衝撃が走りやす。


 月に1度。

 旦那さまに至ってはたびたび電話口で話し、懇意にしていた師を見送ることになったのです。

 師のご家族、ご友人、関係者全員が「え?」という訃報でありました。

 影ながらたくさんの人たちを支えておられた師。嫁ちゃん家族がお世話になったのは5年弱。他の方は、ずーーーっと、もっと長いお付き合いをなされてました。そのため今回の訃報は私たちが思い計れないほどの衝撃だったようです。

 師は手記を残されていて、ご自分の体調がよくないことを悟っておられたようです。

 ……。

 葬儀のとき花をたむけた瞬間、涙を堪えることができやせんでした。




 そして――――。

 泣いても笑っても次の日、そのまた次の日、と日常が迫ってきます。



 悲しみもあるけれど、忘れるわけではないけれど。


 師の優しさ、温かさ、心の中でそっと留めて、日常の煩雑な世の中に身を投じてゆくのです。


 日々過ごすなか、ふとした瞬間に師の偉大さを感じざるを得ない時があります。

 師の歩んだン十年の歴史。正直、重みを感じます。

 けれども押しつぶされることなく、私たちらしく師の歩んだ道を繋げていけたらと思っております。



 おしまい。



【余談】親戚・親族中にちやほやされた幼少期の嫁ちゃん。大人になるにつれて歪みが出るのでした。ちやほやもいい塩梅あんばいにしないと大変なことになる、と思う今日この頃でふ。

 

【付け足し】

 自分の親の近しい肉親の突然の死があると遺産相続という問題が起こります。(あ、もちろん自分の親が亡くなっても遺産相続等がありますが)母方のおじいちゃんの時にどうやら相続のことでひと悶着あったようで。そこから綻びが出て、介護の問題までに至り、未だに解決しきれていないという事態を起こしております。

 皆様もどうぞお気をつけください。

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