第26話 『白い家と黒い家』そのⅣ

    『白い家と黒い家』そのⅣ


 「さっ、2階へ行こうか。」

 「じゃ、さっき観ていた第2応接室はもういいですね。次はゲス

トルームへ行きましょう。ゲストルームは4部屋ありますが、全て

ツインルームとなっています。その中にウォーキングクロゼットや

小さな応接セットがありますから観るものは多いと思いますよ。

 「先生。さっきの応接室は娯楽室も兼ねているようですね。ビリ

ヤード台や映画鑑賞設備もありましたから。それに、1階の応接室

と広さがあまり変わりませんから、パーティーもしていたのでしょ

うね。」

 「そうですよ。昔、一度だけそこでのパーティーに出席したこと

がありましたね。今の持ち主がこの家を購入した祝いでね。それに、

あの応接に隣接したキッチンがあるのですが・・・

 「えっ、そうなんですか。じゃ、そっちも観ようじゃありません

か。・・・

 ん?瀬山先生、どうかしましたか?」

 「あっ。いや、そのキッチンはあまり観ない方が良いかと思いま

す。ちょっと訳ありでして・・・」

 「あ~ぁ、そういえば、異様な雰囲気が部屋の一部からしていま

したね。黒川くんも気付いていたでしょ。」

 「はい。藤倉さんが言われる通りですね。何かわかりませんが、

かなり、強い気がありました。・・・あっ、そういえば、山川がそ

のキッチンであろうと思われる部屋に入ったような気がします。そ

れ以降見かけませんが・・・まさか、何かあったのでは・・・」

 「んっ・・・ちょっと行って見よう。先生はそのゲストルームで

お待ちください。」

 「はい・・・」


 そして、俺たちは山川を探して、第2応接室に隣接するキッチン

に入った。

 ただ、入ろうとした時、後ろから何かに引っ張られるような、い

や、引き留められているような感覚があったが・・・藤倉さんも同

じようだ。


 「藤倉さん。この部屋、他の部屋と比べて少し暗くないですか?

それにわずかですが、甘い線香のような“香”がしますね。いい臭

いです。・・・あっ、この部屋だけ窓のブラインドが下りています

よ。他の部屋はカーテンやブラインドは開けてありましたが・・・」

 「うん、そうだね。少し気を付けようか。何かありそうだな。」


 藤倉さんの懐中電灯でうす暗い室内を照らされた時、また、あの

影たちが一斉に散っていった。でも、この影たちは俺たちを受け入

れようとしているようだ。少し、敵意も持っているようだが、俺や

藤倉さんの足元に纏わりつきだした。もう、この影たちとは顔見知

り?じゃなかった。よく遭遇しているから慣れてしまったが、どう

も、この部屋から出て行けと言っているように感じる。・・・

 ん?あれは・・・


 「藤倉さん!あれは・・・山川じゃないですか?配膳台の所の椅

子に座ってうなだれていますよ。動いていないようですが・・・」

 「だね。優司のヤツこの部屋で何かにとりつかれたな。

 あっ。黒川くん。むやみに近づかない方が良さそうだよ。優司の

後ろを見て。」


 そう、そこには、白い布のような大きなモノが立っているように

見える。1階で見た大きい影とは比べものにならない強いものを感

じる。怖い。でも、山川を助けなければ・・・どうやって・・・

あ~ぁ、その白いモノが山川を覆ってしまった。えっ、山川がこっ

ちを向いている。しっかり目を開けてこちらを見ている。何?そし

て、何か話し始めたが、よく聞き取れない。・・・あれ?周りに居

たはずの影たちがいなくなった。それに、薄暗かった部屋のブライ

ンドが開き始めて少しずつ明るくなっている。・・・何が始まるん

だ・・・藤倉さんは、ジ~っと山川を見つめていて動かない。が、

少し、目を細めているように思うが、笑っているわけじゃなさそう

だ。こんな時に笑っていたら本当の異常者だな。

 ん~、よく聞き取れないなぁ~。


 「藤倉さん。山川が何か言ってますよね。よく聞き取れないので

すが、どうですか?」

 「うん。確かに何かを伝えようとしているね。もう少し様子を見

よう。少しずつでも理解が出来たらいいね。」

 「あのね、そんなのんきなことを言わないで下さい。山川が危な

いかもわかりませんよ。藤倉さんの甥っ子ですよ。何とかならない

んですか?」

 「シ~。静かにして。何を言っているかわかり始めたよ。黒川く

んも耳を澄ませてごらん。あの白に対して気をお集中させるんだよ。

真正面から向き合うようにしたらいいよ。・・・やって!」

 「・・・はい。」


 あ~ぁ、わかる!確かにわかってきた。藤倉さんの言う通りに相

手に気を集中したら、話が聞こえるようになった。


 『あなたたちは、何者ですか?この子は本当に素直な人ですね。

申し訳ありませんが、あなた方が、私の声に慣れるまでもう少し、

この子の身体をお借りしますね。』


 「えっ、ちょっと待ってください。その子は私にとって大切な子

です。連れては行かないで下さいね。それに、あなたこそ何者なん

ですか?私はこの家を購入したくて調査に来た者です。決して、こ

の家を蔑ろにするつもりはありません。約束します。安心して下さ

い。」

 「藤倉さん。何を言っているのですか?相手は悪い“霊”なのか

良い“霊”なのかわかりませんよ。慎重に対話しないと・・・」

 「ああ、わかっているよ。ちょっと静かにしてくれ。」

 「は~い。」


 『私は“白龍神”と申します。この家や庭そして、このエリアを

1000年以上守っています。誰からも害を受けないように。先程

の影たちと守っています。部屋や建物、庭を美しく維持し管理を影

たちがやっております。でも、この子があの石を動かしたため、と

んでもないモノを目覚めさせてしまったようです。その責任はこの

子だけじゃなくあなた方にもあります。どうしますか?この家や庭

のモノたちが欲しいのなら、そのモノをこの世から追放する手伝い

をしていただけますか?』


 「えっ。追放?誰を?そのモノとは・・・

 あっ。優司が動かしたあの石碑か・・・でも、あれは何ですか?

教えてください。どうすればいいのか。何かできるかとは思います

が。」


 『わかりました。手伝って頂けると理解いたしました。・・・

 あの石は、“黒龍神”という“神”を封印した石なのです。10

00年程前になりますが、黒い竜神がおりました、人や同じ神をも

力で支配しようとしたのです。それで、私と他の神たちとが協力し

て、別の世に追放し、その出入り口となったあの場所を石で封印し

たのです。彼は自分の力を過信して全てを力のみで抑えようとした

のですが、単に力任せでは、この世も、別の世も支配などできる訳

がありません。わかりますよね。あなたなら・・・。』

 

 「そうでしたか・・・それは大変申し訳ありません。優司も悪気

があってあの石碑を動かしたのではないでしょう。単に興味があっ

たからだと思います。お許しください。

 それに、私たちの世も同じでも、力のみで支配はできません。力

と言っても様々ですが、恐怖を力とは言えませんよね。優しさや嬉

しさ、喜びそして、悲しみも力ですからね。その“黒龍神”はどこ

かで道を間違えたのでしょうね。それを気付かせない限り、また、

わからせない限り、再び現れるのでしょうね。人間界も同じです。

私でよければこの黒川と共にご協力いたします。」


 『そうですか。ありがとうございます。元はと言えば私が甘やか

したからで、あの、“黒龍”は私と同じ“白龍”でした。ですが、

ワガママばかり言うので、暗黒の世にしばらく閉じ込めたのです。

そして、2000年後開放すると“黒”になっていました。今更後

悔しても遅いのですが・・・

 実は、あの“黒龍”は私の実の弟なのです。年が1400年違い

ますから可愛がり過ぎてしまって・・・

 じゃ、藤倉さんと言いましたね。私の声も聴けるようになられた

ようですから、この子を開放いたします。多分、何も覚えていない

でしょうね。ただ、この子の何事にも臆さない力が必要になります。

それに、そこの黒川さんにも協力をお願いします。この子と黒川さ

んは2つで1つの“魂”を持っておられます。非常に心強い力にな

るでしょう。

 要は、“黒龍”をこの白い縄で縛りあの石へ導けばいいのです。

封印は私がいたしますから。・・・ただし、この白い縄は一度しか

使えません。しっかり“黒龍”の心を捕らえないと暴れ出して、手

がつけられないでしょう。藤倉さんのお力が必要です。何とか“黒

龍”の心を癒してやってください。私の言うことなどは聞かないよ

うになっていますから・・・そして、動かした石を元に戻せばもう

出ては来られないでしょう。』


 「え~。俺にそんなことができるのかなぁ~。藤倉さんはすごい

力をお持ちでしょうが、俺は自信がないですよ。それに、山川は何

も覚えてないのでしょ。どう説明をするのですか?ヘタするとあい

つ、逃げますよ。エヘへ。」

 「ん。そうだね。優司は自分の力にまだ気づいていないからね。

私と同じ一族だからある程度の力は持っていると思うのだが・・・

とにかく、やってみよう。そうしないとこの家の他の“霊”たちも

ずっとこの家に縛られるからね。助けないとね。黒川くん、力を貸

してくれるかな?」

 「えっ、この家の他の“霊”ですか?確かに悪い連中だとは思い

ませんが、さっきの由美さんに対してのあれは・・・」


 『あっ。申し訳ありません。あれは、“黒龍”に命じられて仕方

がなくあの“霊”たちが集まってやったのです。あのモノたちも集

まればかなりの力があるのですが、どうも互いにライバルと言いま

すか、対抗心があって、上手くまとまらないのです。そこを“黒龍”

につけ入られたようです。しっかり注意しておきましたから二度と

ないでしょう。・・・で、これが“白い縄”です。黒川さんにお預

けいたしますね。』


 「はい。へぇ~綺麗な縄ですね。真っ白で少し光を感じますね。」


 『それは、“黒龍”がまだ白だった頃の産毛で編んだ縄です。あ

の子の優しい心がまだ残っていることを願うだけです。・・・』


 「あの~、1つ聞いてもいいですか?普通だと“霊”というのは、

この世、すなわち、人間が居る世のモノには触れることができない

はずではないですか。どうやってこの家をあんなに美しく維持でき

ているのですか?本当なら1000年も経っている材ならかなり朽

ちていてもおかしくないでしょ。」


 『あ~ぁ。うふ。そうですよね。確かに、1000年のモノや数

年のモノまで居ますね。あなたたちの世では、古くなって朽ちて行

くでしょうね。それも、たった数百年程でね。でもここの材たちは、

さっきの影たちである“霊”がついています。なので、時間を超え

ること、時空を旅することができるのですよ。要するに、建物や庭

の材たちの時間を時々止めています。よって、殆ど時間は経過せず、

維持ができているのです。たった、1000年程ですからね。うふ

ふ。』


 「へ~。たった1000年ですか・・・俺も1000年先に行き

たいなぁ~。アハ。」


 『いいですよ。藤倉さんがこの家を使って再生の家を建てられて、

私たちも同居させていただければ、その数年後に黒川さんを未来に

お連れいたしましょう。勿論、過去へも可能ですよ。でも、何の保

証もありませんよ。うふ。』


 「アハ。いや、遠慮しておきます。今の世を全うさせて下さい。

でも、数年後とは何年ですか?念のため聞いておきます。エヘへ」


 『そうですね。その家が安定する3年後にしましょうか。うふふ。

 あっ。大変です。瀬山先生が危ないですよ。“黒龍”が憑依しよ

うとしています。藤倉さん、黒川さん、ゲストルームの2に急いで

ください。』


 と、その時、山川が気が付いた。ボ~っとしているな。何も覚え

ていないな、こいつは・・・。


 「あっ、おじさん。それに、黒川。何やってんの?おい、どこへ

行くんだ?俺も行くよ。待って!アレ?足がおかしいな・・・」

 「優司。お前はここに居なさい。身体がおかしいだろ?」

 「は~い。」


 俺と藤倉さんは、急ぎゲストルームに入った。えっ。瀬山先生が

真っ黒な布のようなモノに覆われている。どうしたらいいのか・・・


 「あっ、藤倉さん。先生の足元を見て下さい。白い布のようなモ

ノが巻き付いていますよ。あれは、きっと“白龍”さんですよ。」

 「そうだね。さっき渡した塩を出して!」


 藤倉さんは、その塩を両手でにぎり一斉にあの黒い布に投げつけ

た。2度、3度。あ~ぁ、何やら瀬山先生から離れていくようだ。

あっ。黒い布と白い布が対峙しているようだ。

 ん?黒い布が消えてしまった。


 「よし!黒川くん。瀬山先生をこのベッドに寝かせよう。少し休

めばもとに戻れるだろう。しかし、今の黒は恐ろしいな。あの白が

居なければ私たちや先生はどうなっていたか・・・」

 「藤倉さん。こうなったら、調査よりもこの“黒龍”を何とかし

ないと・・・また、いつ現れるかわかりませんよ。」

 「ああ、確かにね。でも、それを待っていても仕方がないから、

先生が気付かれたら調査を続けよう。多分、また現れるよ。」


 『そうですよ、黒川さん。あの“黒龍”は狙ったものは諦めま

せんよ。きっと、また出て来ます。』


 「そうですか。・・・じゃ、山川を呼んできます。このゲストル

ームとバスルームやパウダールームを順に観ましょうか。」

 「あは。黒川くんは少し強くなったね。優司ももう少し考える力

が欲しいね。」

 「アハハハ。あいつはあれでいいと思います。俺、そういうヤツ

のことが好きですし、気が合います。エヘへへ。」

 「そっか。宜しくね。」


 『藤倉さん。ちょっといいですか?』


 「はい。」


 『あの黒川さんは何者ですか?“黒龍”は闇の世界に居ますが、

そこは、深い地の底で大きな川が流れています。それは、真っ黒な

暗黒の世界のような川ですが・・・黒川さんの名にはその黒と川が

ありますね。ひょっとしたら何か関わりがあるのではないでしょう

か。彼の遠い祖先との・・・そんな気がします。』


 「えっ、そうですか?単なる偶然でしょ。」


 『ちょっと気になりますので、これから調べに行きます。3分程

お待ちください。』


 「あっ。こちらからも1つ質問があるのですがいいですか?」


 『はい、どうぞ。』


 「1階でうちの西脇や由美が危ないところへ1人の少女が現れて

助けてくれたのですが、あれは“白龍”さんのお知り合いですか?」


 『いえ、今は違います。うふ。でも、すごい力を持っていました

ね。あの影たちでは、到底対抗できません。誰なんでしょう。

 ただ、西脇さんが言われたことが本当なら、少し心当たりがあり

ますね。うふふ。』


 「ああ、タクシーの運転手の話ですね。女性と少女が消えたとか

いう。」


 『はい、そうです。それに、名をミウと言ってましたね。

 私たち“霊”の中で時間を支配している、いや、支配できるモノ

がいます。私も“黒龍”もそうです。が、人間界にもまれにいます。

ひょっとして、あの女性と少女。いや、女性は案内人でしょ。その

少女は、ミウちゃんじゃないですか?未来から時空を超えて来たの

ではないでしょうか。だから、あの影たちは手が出せなかったので

しょう。

 時空すなわち、時間を支配する者にはかなりの力があります。も

し逆らったらどこに飛ばされるか、どの空間に行ってしまうかわか

りませんからね。特に、あの案内人である女性がキーですね。

 そう、近い未来で藤倉さんと何か関係がありそうですね。うふふ。


 「はぁ~、そうですか。ミウちゃんね・・・その子も特殊な能力

を持っているのでしょうね。」


 『それはどうでしょうか。ただ、自分の母を守りたかっただけじ

ゃないかしら。多分、未来で、それを予知というか、見たんじゃな

いのかな。そんな力はあるようですね。』


 「そうか。何か可哀そうですね。私もこの力は欲しくなかった。

・・・でも、今は、この力を使ってヒトやモノをみんなが大切にで

きるようにサポートしたいと思っています。」


 『良いですね。私、協力します。』


 「あは。ありがとう。ここに来て一番の収穫だね。」


 「ふ~。お待たせいたしました。山川を連れて来ました。こいつ、

応接室のソファで寝ていましたよ。まったく、楽天家だなぁ~。ア

ハハハ。」

 「うん。良い性格している。母親似だな。」

 「え~、何ですか?おじさん。なんかバカにされているような気

がする。」

 「そういう気がわかるんなら、もう大丈夫だな。」

 「あっ、すみません。私、寝ていましたね。あれ?皆さんお揃い

でどうかしましたか?」

 「アハハハ。先生も優司と同じですね。良い性格です。羨ましい

ね、黒川くん。」

 「はい。アハハハ。」


 そして、我々は改めてこの4つのゲストルームとパウダールーム

とバスルームを調査して回った。

 やっぱり、あの影たちが着いて来るなぁ~。何か今までと違って、

少し、親しみが出て来ちゃった。アハ。

 よく見ると、大小様々でカワイイな。

 しかし、広い家だな。ゲストルームにも、沢山のモノたちがある

から、由美さんはテンションが上がるだろうな。かなりの年代物も

あるけれど、最近に入れたかと思うモダンなベッドや椅子、それに、

ベッドカバーもいいね。全て白い布で保護されていたから綺麗だ。

いや、“霊”たちが維持してきたんだったね。大切にしないと・・

 だが、3階に恐ろしいことが待っているとは、この時は考えもし

なかった。


 「先生。3階は何があるのですか?」

 「はい。多分、藤倉さんは興味があると思いますよ。部屋は、主

寝室と子供部屋に大きなバスルームがありますね。それに、書斎が

あります。この書斎が素晴らしいと思いますよ。私のこの資料によ

ると、和と洋を上手くコーディネートされて、どうやら、数百年前

のころからつい最近のものまであるらしいですね。まるでインテリ

アグッズの歴史のような空間になっていますね。いったい誰がコレ

クションしたのかわかりませんが、大変面白いと思います。」

 「そうですか。行きましょう。」

 「あっ、それから、屋根裏部屋がありますね。それも観ましょう。


 ん?屋根裏部屋か・・・何かありそうだな。

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