第2話 君という無能

今日もまた、嫌いな人間の巣窟に向かわなければならない。

だが、後半年もすれば高校を卒業出来る。

高校三年生にもなってあいつらは賢くならない。

四六時中ばか騒ぎしてるだけだ。

こんなやつらといるくらいなら猿といた方がましだ。

なぜ、僕がやつらを説得しようとしないか…

それは、言ってもわからない馬鹿ばかりだからだ。

僕もそいつらにいじめられたことがある。

けど今ではいじめられていない。

なぜなら無視をしたからだ。

靴を隠す、落書きをする、ものを盗む、悪口をいう、ちょっかいを出す。

それら全てを無視した。

まるで何もなかったかのように。

勿論、僕は仕返しをしようとは思わなかった。

理由はたったひとつ。

誰かをいじめることしか頭にない可愛そうなやつらだからだ。

僕は許してやった。

幼児が駄々をこねる様に僕にはそうとしか見えなかった。

だから僕は許した。

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