dawn

 ずっと。途切れることのない音楽を聴いていた。終わりそうな曲に次の曲がフェードインしていった。


 群青色の空。星明かりの逆光で闇になった樅の樹たち。三角帽子を被ったドワーフたちが並んでいるみたい。群青色は次第に色褪せていく。南の空を臨んでいる。天空は東から次第に光を増していく。消えそびれた雲が紅く染まる。その間もずっと音楽が流れている。


 私のベッドには死体のように眠る彼の髪が覗いていた。彼は行儀よく布団を被っていた。近づいて密着しなければ死んでいるのか眠っているのかわからないくらいにじっとしていた。彼の寝息を感じた。私はほっとしてまた窓際に向かった。

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from TABLET 𝚊𝚒𝚗𝚊 @aina

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