九つ目 志を立てるまで待ちましょう。

 私はいつも三人組でつるんでいます、眉毛ソリジャーと私ともう一人バディーファイトと呼ばれている奴がいます。

 バディーファイトをやっているから、バディーファイトです。

 しかし、本人は不満らしく「俺がやってんのはデゥエマだし」と言っておりました。


 そんな彼がこの前、「俺って本当にダメ人間だよ」と言って落ち込んでいました。

 そこで何に落ち込んでいるのか聞いてみると、

「俺は馬鹿なのに、なんの取り柄もないからね」と言いました。

「いやいや、お前は言ってるほど馬鹿じゃないだろ」

「それがね、OとBと俺で馬鹿三人組って呼ばれてんだぜ」

 Oとは、童卒のあいつのことであり、Bとは大いにふとっているため豚と呼ばれています。

 「でもOとBには取り柄があるだろ」

 たしかに童卒のあいつのPCスキルは本当に素晴らしく、豚もPCに関してなかなか隅におけないも物があります。

 それに対して、バディーファイトはたしかに目立った取り柄はありません。

 しかし、私は取り柄と言う物は手に入れるものではなく、何かを手に入れるために身に付ける物であると考えております。

 童卒のあいつや豚には夢があり、それを叶える道の中でPCに詳しくなったのです。

 取り柄とは道具でしかない。

 そして、それはバディーファイトが何かをこころざした時にもおのずから出来て行くことでしょう。

 だから、急ぐ必要なんて何処どこにもないのです。

 志せば、必ずできる。

 だから、宿題もゆっくりやっていきましょう。

 間に合わなくっても、その時はその時です。


 今日は、宿題を忘れた言い訳を長々と聞いてくれて、ありがとう。

 

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