第11話 Happiness 幸福というもの 加筆修正有2021.2.26/12/26


11.

" Invitation お誘い "


 翌、仕事納めの日。


 次は初詣に一緒に行かないか、と設樂課長から誘われた。


 家まで慎一を迎えに行かせるから、スマホのメルアドと

電話番号を教えてもらってもいいかな?と聞かれた。



 昨日、終日最悪の気分で過ごした後だけに・・・


楽し過ぎたクリスマスパーティの後で寂しさを感じていたのもあって

次なるお誘いに、私の心はクリスマスパーティを待っていた時のように

急浮上した。



 小さな子供達とニャオに会える、じじ様やばば様にも。

 慎一さんは今度も一人だろうか!


 それともお正月だから家族連れで来るだろうか。

 そんな事も思いながら初詣の日を迎えた。


 初詣の後でお雑煮をご馳走になり、その後子供たちと一緒に

ゲームをしたりして過ごし、その後はすぐにお暇(いとま)した。



 今回は帰りも慎一さんが送ってくれることになり、自宅に向

かう途中で休憩にコーヒーTimeした。


 この時、慎一さんが猫好きで、結構猫の番組がある事を知った。

 私もちょうどこの時仔猫マイブームがやってきていて、猫の話で

盛り上がった。


 奥さんやお子さんの話題は出なかった。


 めったにないことだけど、たまたま大阪で有名なカメラマンの猫や犬の

写真の展示会が来週あるという話を聞いて、思わず行ってみたいなぁ~

なんて言ってしまったら、あっ、じゃあ一緒に行きましょうって誘われて


わぁ~、いいんですか、うれしい、ぜひお願いします・・っ

て思わず言った私。



 だけど家族は来ないのかよ?


 私でいいの?

 

 ちょっとそんな事が頭を過(よ)ぎった。 

 それとも案外子供たちを連れて来たりするかも・・・とか。


 猫の写真展だよ、子供なんてぴったりだもの、いいじゃない。

 それならそれで皆で楽しめば・・と思っていたら

当日は私と慎一さんとだけだった。


 帰りはネコカフェに寄って猫と遊んだ。




 ネコ三昧の一日でしたね~なんて言いつつ、帰りも私たちは猫の話が

尽きなくて、その延長線上で私は彼から猫関連の番組をいくつか教えて

貰った。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る