パブリックエネミー対パブリックエネミー

まよなかちわわ

一話

#パブリックエネミー#君の瞳にカンパイ#ステンドグラスの聖女#暴走車


バキューン!バキューン!バキューン!バキューン!


パブリックエネミーのサニーデイの兄サニーは、教会の天井に掛かっているステンドグラスの聖女の四隅をS&Wで撃ち抜く。留め金のボルトを撃ち抜けば、あとは強力な吸盤でステンドグラスの聖女を支えている弟ラリーが、教会の屋根から外してくれるはずだ。


サニーは、教会の外へ出て、裏手のオープン改造車に乗り込む。そして、赤いレバーを引いた。


改造車のトランクが開き、トランクの中に仕込まれていたはしごがするすると伸び、教会の屋根に届く。ステンドグラスの聖女を抱えた屋根のラリーがはしごの一番上に両足をかけた。ラリーは片手で手を回す。サニーは、また赤いレバーを押す。するするとはしごは改造車のトランクにしまわれていく。途中で赤いレバーの上のボタンで止めた。


ラリーはオープン改造車の助手席に乗り込み、サニーは、改造車のキーを回してエンジ をかける。オープン改造車は、エンジンをふかし、暴走車のように夜をかけぬけていく。


[緊急警報!パブリックエネミー、サニーデイが、100万ドルの値うちのステンドグラスの聖女を盗んだ。パブリックエネミーの諸君!サニーデイからステンドグラスの聖女を取り戻しものには、罪を帳消しにして500万ドルを渡そう ]


警察無線から流れた緊急警報に世界中のパブリックエネミーたちは、驚きの声を上げた。


「500万ドルは私たちのものよ!ねえ?ボブ!」


パブリックエネミー、君の瞳にカンパイのササリーンは、オープンカーを運転する相棒のボブに言った。


「だな!その盗聴器があれば、やつらの居場所は簡単だ!」


ササリーンは、両手の盗聴器の信号を受信する機械から眼をそらさない。


「まだまっすぐよ。そろそろサニーデイたちの車が見えてくるころね」


「あっ!見えてきた!666はやつらのナンバーだからな」


ササリーンはミニスカートの左足にくくりつけてたホルスターからS&Wを引き抜く。撃鉄を引いて前の暴走車の右の後輪を狙い、引き金を引いた。


バーン


暴走車は、バランスを崩し、蛇行しだす。


ササリーンは、次に、左の後輪に狙いを定めた。


と、暴走車からステンドグラスの聖女を抱えたラリーが銃で、運転席のボブを狙って撃ってくる。


ササリーンは、すかさず、暴走車の運転席のサニーに狙いをかえて撃った。


玉は見事にサニーの頭を撃ち抜く。ラリーは慌ててブレーキを踏んだ。そして、ラリーは銃を道路に投げ、ステンドグラスの聖女を掲げて暴走車をおりた。


ボブもオープンカーを止め、ササリーンがS&Wを手に車をおりる。


「俺たちの負けだ。君の瞳にカンパイ、、、ってな訳ない!」


ステンドグラスの聖女の裏側に貼りつけておいたS&Wをササリーンの頭に突きつける。


「オーマイゴッド!、、、な訳ないじゃない!」


ササリーンは、胸元から、S&Wを西部劇のガンマンさながらの速さで引き抜き、劇鉄を引いてラリーの心臓を撃った。


「ねえ、ボブ、私の言った通りでしょ?」


もちろん 手にはステンドグラスの聖女。




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