CONFIDENTIAL TALK

「話を戻そう。中でも見識の高い者達は、各々の国の政治や産業の中枢にまで深く関わることで、その国の発展に寄与し経済の基盤を支えてきた。恐らく今回の我々の相手もまた、同じ様に薔薇十字団の流れを汲む継承者の一団ではないかと私は考えている。」

地下に潜っている敵が相手では、その素性は直ぐには検討がつくまい。


「正体不明の敵が相手となると正直不気味ですね。これは相当用心して掛からないと。」

相手の情報さえあれば、ある程度の対策は事前に立てておける。

だがそれがないとなれば、毎回現場ごとでの対処が求められる訳だから、リスクも高まるのよね。

リスク・マネージメントのフェーズを、普段よりも高く上げて臨まなければならないわ。


でもちょっと・・・なんだか映画のストーリーみたいでワクワクして来ない?

あたしの憧れの的だった銀幕のスター・CANDY HEARTそのものになれる機会が訪れた気がして、危険なミッションにも関わらず、あたしは胸がドキドキしていた。



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