CONFIDENTIAL TALK

さてさて、出歯亀ドローンの排除に成功したあたし達一行は、会長が呼び寄せた大型キャンパーに乗り込んだ。

うーむ、いちいちやる事がアウトドア好きなアメリカンよね。

まずはふたりとも失礼して、普段着に着替えさせてもらう。

あたしは、いつものスカジャンに袖を通した。やっぱりこれよ、これこれ。

“CANDY HEART”の個性と信仰と自由の象徴である “Treasure Island”の地図と、タトゥー・ロゴの刺繍を極めたトレードマークのスカジャン。

胸のガンホルダーにはリボルバーのLadySmithを装着する。

本当はガンなんて持ち歩きたくはないんだけど、ここは平和呆けした日本じゃない。

以前、LAのダウンタウンでチンピラにホールドアップされた事もあり、海外では極力携帯する様にしているの。

いくらあたしが命知らずなトレジャー・ハンターだとはいえ、映画の主人公ではない。ガンシューティングの的になったりしたら、まず無傷じゃ済まないわ。

お宝を発見し、ホームに持ち帰るまでがトレジャー・ハンティング、自分の身は自分自身で護らなければならないのよ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る