弟と姉、「楽しい」を見つめる爽やかな物語

弟を見つめ、違いや同じを「楽しい」と思う姉の視点が魅力です。
その視点を、飴や制服の着方、特技など、ささやですが誰にとっても身近なものが彩ってくれています。
それもあって、どこか懐かしさも感じられる、爽やかな物語でした。
また、直接的にではないですが、二人の成長や未来も読んでいると感じられて、なんだか切なくなります。
読後も二人の今までやこれからが気になる、心惹かれる短編でした。