廃墟のような空虚


廃墟のような空虚のような白

色白、何もかも失い無色の感覚

嗚呼、こんな時は君の声が聞こえたらいい


真っ白のキャンバスに真っ青に陥没

真っ黒の夜に 真っ赤な超新星

産まれては消えて


歴史紐解く度に 圧死した人々

記した言葉は墓碑

忌避できない呪いのメビウス

血で血を洗う表現で

昔、此処は草原で


文明開化も才能開花も結局のところは

無垢の人たちを殴り倒して来た成果


廃墟のような空虚のような白

歩き続けた結果、皮膚から剥がれ落ちた色素

成長する要素すら罪の重ね重ね、草花を踏みつぶす


淡白なのか蒼白なのか

空気に溶けて

いつか還元される感覚

そしてもう二度と戻らない錯覚


廃墟のような空虚のような白

もうここには何もない


君の声も残らない


廃墟のような空虚のような白

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