前作モノクローム・サイダーと併せて読むと共感度がさらに増す

全話読了しましたのでレビューさせていただきます。

前回「モノクローム・サイダー」とは打って変わり、今回は奥様とお子様との心の交流そして日常の出来事をエッセイという形でまとめています。

1~7話くらいまでは連続したエピソードとなるので、順に読むとよりこの話の背景がわかりやすくなります。そして、エッセイが進むにつれてお子様の成長を追って見られるのも感情移入しやすい要素となります。

前作以上にまとまったテーマと読みやすい文章で、長之介さんが夫として、父親として奥様やお子様に日々の愛情を注いでいる様子が昨今の世相を反映させながらも正直な態度でつづられ、読んでいて気持ちの良さを感じます。

終盤はとても見応えがあり、現代に生きる我々も気をつけなけばと考えさせられました。スマートフォンを使う大多数の方々に特に読んでいただきたい内容となっています。

このエッセイは、前作「モノクローム・サイダー」を併せて読むとより面白さ、感情移入度が増してきます。

出来ればモノクローム・サイダーを先に読んでおきたいところですが、先に読んでも後から読んでも、両方読むと二倍にも三倍にも文章の良さと面白さが増すので、未読の方は併せ読みを推奨いたします。

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