不思議なこの日常

鹿江路傍

名もなき備忘録の序文

 唐突ですが、私の名前は伏木ふしぎ奈子なこと申します。イントネーションを変えて、「不思議な子と申します」とやるのが自己紹介の定番ネタな、大学生であります。

 そんな私はこの名前に反発して、平々凡々な人生を、限りなく普通の人生を送ろうと努力して来ました。嘘です。


 これはそんなわたくしめの、日常の些細なお話未満の何かです。


 私が当時を振り返る助けとして、私のために書いた備忘録ではありますが、私以外の誰かがこれを読むことを妨げるものではありません。

 もしも私が何かしらの理由で私を辞めた時(主に死んだ時ですね)、誰かがこれを読んで、私と私の経験したことを頭の片隅にでも覚えていて下さることを期待しています。

 これを読み通す方がいた場合のために、なるべく今まさに体験したことのようにその時のことを思い出しながら、これをしたためるとしましょう。

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