魔王会談


「皆に集まってもらったのは他でもない。先程セラフから、魔王グリフォンが 、死んだという報告を受けた」

会場がざわつく。ここにいるのは、魔王グリフォンを除いた4大魔王、その側近の四天王や3大堕天使に匹敵する次期魔王候補、魔王の資格を持ちながら、魔王にはならないと宣言している、科魔技カマギ国の国王にして、魔界で唯一の人間の国の王、人の王 カマギナス。

更に、魔王の資格を持たない、他国の王や首領などの、各国のボスだ。

「誰が殺したのかは分かっていない。だが、セラフの話では、異世界人が関わっているかも知れない、という。2年後には例の戦もある。その為にも、出来るだけトラブルは起こしたくない。なので、異世界人が何人居るか分からないが、見かけたら即刻始末するように。」

魔王ゴールドマンは心の中で舌打ちをした。彼はお金の事なら手段を選ばない、人呼んで、金の魔王。北ブロックの国、ゴールデンマーニー王国の王だ。彼は異世界人を保護していた。いや、表向きは保護だが、本当は3食と身の安全を確保する変わりにタダ働きさせていた。よって北ブロックに送られたプレイヤーは大半が生き残っていた。

ルシファーのヤツめ。勝手な事を言いやがって。今始末したら労働者が減って収入が減るだろ。馬鹿が!

ゴールドマンは一番新しい魔王だ。122年前に魔王に覚醒した。もともと生まれたのも800年ほど前。過去の大戦や異世界人の事を知らないのだ。実は前回の大戦では、人間達の勝利だったのだ。人間界のニホンという国の、ブシという人間たちが食い止めたのである。

(因みに前回の戦場は日本だった。毎回戦場は違う。前々回はバミューダ諸島周辺だった。バミューダ諸島周辺がバミューダトライアングルの呪いによって、不可思議現象が発生するのは、死んだ魔物達の呪いのせいだ。過去にはムー大陸を消し飛ばす事件もあった。聖地メッカは神仏軍が拠点とした。南極の至る所に魔王や魔物の氷漬けになったものがある。本当は様々な場所で、戦闘の爪痕が見られるのだ。)

日本には、仏の信者が多く、仏の加護を受けていた。その為、その国の人間は大戦中死なずに済んだのだ。基本的に仏は大戦を見守るだけなため、事実上魔物対神の戦いだった。そんな中、神は魔王軍に敗北し、将軍のオーディーンは、平清盛と名乗って、人間に擬態し、人間界を神が支配しようと企んだのだが、 調子に乗りすぎて仲間に見捨てられた。加護の力の消えたオーディーンは、間もなく病死。正確には悪魔の呪いにかかって死んだ。神仏軍残党は、人間界の英雄、源頼朝によって殲滅させられた。これまでは人間の敗北で、文化や歴史は壊されていた。その度に猿人から人間はやり直していた。実は人間は1億年もかけて、猿人からここまで進化した訳ではないのだ。前回の大戦の事もあって他の魔王達は異世界人の(人間界の)人間には非常に警戒していた。それを知らないゴールドマンは異世界人の保護(仮)を続けた。それによって魔界が守られる事は誰も予測出来なかった。その後も少し話し合い、解散となった。

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スキルゲーム 〜endworld〜 キラリ光線銃 @141205

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