ニワカ大歓迎の博愛エッセイ!!

好きなものを追求していくと、やがてその嗜好はマイナー化し、えてして「自分以外は殆ど知らない」ことに快感を覚えるようになりがちなもの。
そういうマニアの自分語りにありがちな「まだ半分くらいはついて来てるかな?これからどんどん振り落としていくぜぃ!」的な空気は、このエッセイには全く存在しません!
ただゲームを楽しみ、その楽しさを共有できる友達を探すため「このゲーム知ってる?じゃあこれはどう?こんなゲームもあったよね?」と無邪気に語りかける筆者の姿が浮かぶようなこのエッセイを読めば、25歳以上で少しでもゲームを齧った経験のある人なら「ああっ!あったあったそんなの!!」と懐古の情を味わえる箇所が少なくとも1つはあるのではないでしょうか。
レトロゲームというカテゴリにおいて半端者を自称されているみれにんさんだからこそとも言えるこの読むもの拒まずの博愛エッセイは、みれにさんのゲームへの深い造詣を窺わせつつも、それをひけらかすことなく、自分のような超ライトゲーマーにも楽しいひと時を提供してくれる心地よい作品です。

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