作家にとって、適切なジャンルか否か

 確かに異世界ファンタジーは主流の一つですし、書きやすいって言えば書きやすいです。設定だって膨大に突っ込めますから、個人的に自由度は現代ファンタジーよりも大きいと思っています。


 しかし、だからといって私に合っているかどうかは別。


 異世界を基準に書くとまず、この世界に住んでいる人たちは現代人と感覚が違う、という前提に立たされます。私たちと同じ価値感、倫理観で活動している異世界人を、私は書けませんし書くべきではないと思っています。

 

 ああいや、他の作家さんが書いている場合は、普通に受け入れられるんですけどね。まあこれは私の性格でしょう。ひょっとしたら世界観が中世で、現代人と同じ価値感で生きている世界があるかもしれませんし。


 まあそんな感じで、異世界モノを書くときはかなり慎重になっているようです。ちゃんと異世界人として書けてるのかなー、と。


 そういう意味で、肩の力を抜きつつ書けるのは現代ベースの作品なんですよね。


 前にも書きましたが、私は作品のテーマについて王道的なものはあまり考えていません。哲学とか大好きなんで。理想にしているのはアニメ『PSYCHO-PASS』ですかねえ。槙島さん大好きッス。


 特殊な作品を書く場合、中和材が必要なのは言わずもがなです。そして異世界は、その中和材なりうるのか?


 まあジャンルの選択だけで中和できるほど、甘くはないと思うのですけど。

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