続、相談

老婆は王子を招き入れ

一つの椅子に座らせた


それで、どこからいらしたの?

どこかの貴族とお見受けしますが


尋ねる老婆に

王子は答える


迷子の迷子の王子です


そんなことは言わないけれど


森の西から参りました

馬が弱っていますので

暫く泊めてもらえませんか?


娘は顔をしかめたが

老婆は顔を綻ばせ

優しい口調で答えを返す


もちろんもちろん

構いません

かわりに

助けていただきたい


この上もなく美しい

可愛い可愛い姫様の

誰もが愛する姫様の

命が狙われているのです



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