第41話 あとがき
この話はここで終わり。
書き終えてみて、最初の公開日を確認したら2016年4月14日だった。
実に丸2年という期間をかけてこの話は完結した。
そのあいだの1年以上の期間は塩漬けにしていたので、実質書いてたのは半年よりちょっと長いくらいじゃないかな。
本作の目指すところは、自分に自信がない人、やりたいことや将来の目標がない人、留年して就職活動する方たちへのエールだ。
わたしは自分に自信がなかったし、将来の目標がなかったし、4年も留年した状態で就職活動しなきゃならなかった。
人生の苦境だらけだったけど、それでもなんとかなった。
不可能ではないということを見せたかったし、そうすることで間接的に応援したかった。
そうは言っても自分とお前とじゃ違う人間だ、自分がうまくいくとは限らないだろう、と思うだろう。
それはそのとおりだと思う。
わたしは最初から自分に自信有りげの人とは違うし、早い段階でやりたいことを見つけられた人間とも違うし、留年せずに就職活動を成功させた人とも違う。
だけど、自分にとっての成功例、ベターな方法は結局は自分で見つけるしかないんだ、きっと。
最初からなにもかも分かってたら、わたしだってこんな苦労しないし、まわり道もしなかった。
けど、最初から不可能だと思って取り組まなかったら、なにも生み出すことはできないし、どんな結果も得られない。
根性論は好きじゃないが、やっぱり挑戦することを諦めたら、手に入るものも手に入らないのだ。
わたしがこれまでで一番好きな美少女キャラの、こんなセリフがある。
「ダービーに勝つ馬ってどんな馬かしら?それは、ダービーに出た馬が勝つのよ。ダービーに出なかった馬は絶対に勝てないと思うのだけど。」
「それともうひとつ。勝ち目がないと分かっていながらも戦いに挑むその姿勢、わたしは嫌いじゃないわ」
わたしが言いたいのはこれ。
自分の可能性に挑戦しなかったら、手に入るかもしれないものは絶対に手に入らない。
そして、手に入るか分からないけど、それでも自分の可能性に挑戦するその姿勢は、それだけで価値があると思う。
そこで努力した経験は、きっと自分の自信につながるし、あとあときっと活きるはず。
本書を読んで、少しでも自分の可能性に挑戦したいという気持ちの手助けになれたなら、それだけで本書に価値があったと言える。
あなたが、あなたの可能性へ挑戦する姿勢を、わたしは期待します。
大学を4年も留年したけど東証1部上場企業から内定もらえたんだが。 アキナイヤメル @flameheart
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