第8話 大学受験

何が、高校生のオタクであったわたしを、よりオタクの道を進ませたかといえば...大学受験だった。

大学受験の重圧から逃れるための逃げ道が、オタクコンテンツだった。


ひとつは、深夜アニメだった。

それまでは、昼間にやっているアニメをリアルタイムで見ることは多かったが、深夜アニメをリアルタイムで見る、ということはなかった。

見始めたのは、2004年の春アニメから。

今でもよく覚えている。

いろんなアニメを見たが...なかでも、エージェントの少女と高校生の少女が、とある本をめぐる物語に巻き込まれていくアニメが大好きだった。

そのアニメは後々、DVDを全巻揃えてしまった。

さて、そんなふうに深夜アニメをリアルタイムで見るようになってしまったので、学校の成績は...言うまでもない。


もうひとつは、ゲームだった。

PlayStation2のゲームをあれこれプレイしていた。

こちらは、いわゆるRPGだったり、ギャルゲだったり、アクションゲームだったりといろいろプレイした。

特に好きだったのが、宇宙を舞台にした某RPGのシリーズ3作目のゲーム。

小攻撃、大攻撃、ガードがジャンケンのように相性が決まっていたバトルシステムが楽しくて...これは何百時間やりこんだか分からない。

今ではあんまりゲームはやらなくなってしまったが、このゲームだけは今でもときどき無性にやりたくなる。

シリーズ5作目まで出てるので気になっているが、まだプレイできてない...というのは余談。

ともあれ、そんな受験勉強の時期にゲームをやりこんだならば...同じく、学校の成績がどんなふうになったか...。


そんな生活をしていたので、高校3年の後半はほとんど高校に行った記憶が無い。

あまりに行かなかったので、卒業間際には担任から「このままだと卒業できないかもしれないぞ」という電話をもらったほどだ。

実質、不登校というヤツだな。

大学受験のための受験勉強から逃れたかったこともあっただろう。

楽をするという意味では都合がよかった。

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