第21話 出会い
幸いに、窓の先の人達からは、こちらは見えない。。。磨りガラスになっていて、所々しか見えないはず。。。
それに。。。別世界のように外にいる女性達は、生き生きと。。。ころころと、まるで鈴の音のように笑いさざめいている。自分とは住んでいる世界が違う人達。。。
兄の言うことを聞いておけば良かった。。。いつまでも子供扱いしないで下さい、一人でも平気です、と。。。その結果がこんなふうに。。。
その時。。。
『 これ...... 良かったら、お使い下さい...... 』
慌てて振り返ると、ネイビーブルーのスーツを来た見慣れぬ人が立っていた。
心配そうに憂を見ている。
『 どうかされましたか?ご気分が優れないようですが... 』
憂は慌てて言った。
『 いえ......... 何でもないんです、ちょっと..........慣れない着物で疲れたのかもしれなくて... 』
『 どなたか......御呼びしましょうか? 女性の... 』
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