新しく始まる

 上を見ても下を見ても真っ暗、風の吹く音も聞こえず土の香りもしない。


 あるのは鈍く輝く8つの宝石だけ。


 そんな場所にただ一人浮かんでいた。




 全ては消えてなくなった。


 少年の手によって・・・・・・



「これでもう誰も苦しまないね・・・・・・さ、もう疲れたから寝よ」

 少年はそう言ってどこかへ行こうとした。




 だが・・・・・・










 ・・・・・・新しく始まったね。



 君なら・・・・・・いや君達なら全てのものが幸せへと進む世界を・・・・・・



 ・・・・・・そう言うと少年の姿は消えた。


 そして彼自身も新しい始まりに向かっていった。

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