お菓子を食べていた

 キャハハハ~、なんだよこれ~


 ほ~んと、人間って勝手だよね~


 気に入らないなら関わらなければいいじゃんか~


 ねえ~どうして文句言うの~?


 ねえ~どうして争うの~?


 ねえ~?



 その世界の人々は少しの思想の違いから互いに争い、最後は滅んだ。



 滅んだ世界を見ながら少年はお菓子を食べていた。

「このお菓子美味しいね~。なんて名前だろ」

 少年はお菓子の袋の文字を見た。

「ん~『オレオ』? どういう意味なんだろね。あんたわかる~?」

 しかし返事はなかった。

「って死んだものが喋るわけないか~キャハハハ」

 少年が問いかけた相手は既に死体となっているものだった。

「あんたが生きてたら『自分の考えが正しい』とか言うんだろうけどさ~、そんなのはあんたや同調するものだけで勝手に決めたことでしょ~。他人に押しつけるな~」




「あー美味しかった。さ、もうこの世界消そ」

 少年が手にしていた杖を振ると、辺り一面が爆発し


 一つの世界が消え去った。

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