硝煙と異能力の重厚な世界が視える

第1話を読んだ時、この方は表現を丁寧にする一方、
安易なコミカルさを使わないタイプだなと思いました。
(もしかしたらこの後のストーリー展開で使われるかもですし、
きっとそれも楽しめるのではと思いますが)
重厚で、濃厚なミリタリーの世界。
その中に、異能力の圧倒的な強さと怖さを描いている。

ただ単に、異能力展覧会にしているのではなく、
「異能力を子供が持つに至ると世界はどうなってしまうか」
を濃密に、生々しく、リアルに追求していることこそが、
非常に好感を持てました。
たぶん本当にこうなりそうです。

ミリタリー描写にも余念なく、情景が浮かびます。
語彙が少なく陳腐な表現でお恥ずかしいのですが、
ハリウッド映画のような、重々しくもテンポの良いシーン展開。
音の描写もさりげなく、素晴らしい。

主人公の設定も熱いですね!
まだ詳細は語られていませんが、
おそらく冒頭の出来事でこの生き方になってしまったのでしょうか。
悲しいけれども、強い「動力」を感じます。

今後にとても期待したい一品です!