これは鬱病と戦い、また前向きに付き合うことを模索する奮闘記である。

筆者が鬱病に初めてなり、初体験した様々を書いていく。

これは最近のエッセイでもよくある手法ですが、
筆者の場合は常に前向きに、時に淡々と、起こった事実を書いている。

その文体が、それほどガツンと重くはなく、
一話の分量もさらりと読めてしまうので、
とても良いものだと感じています。

なおかつ、結構「鬱の真実」に切り込んでますね。
特に「第10話 何もしないのと何もできないのは違う」は
本当にその通りで、鬱病が誤解されてる代表格のこと。
ここを切り込んでくれたのは、鬱病がかなり身近だった、
友人もたくさんなっていた私にとって、
すごく心に響いたお話でした。

もちろん、これは鬱病の1ケースにすぎないかもしれない。
けれど、こういうケースもある、こういうパターンもある、
それを教えてくれていると思います。

今後も色々あると思いますが、筆者の前にはたくさんの道がある!
それを応援したくなる、良作です!

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