「量産型、テンプレツンデレを増加させた原因とそうならない為には」
まず、
『量産型ツンデレ、テンプレツンデレを増加させた原因』であるが
おそらく、
これは第三次ツンデレと第一次ツンデレとの『差』にあるのではないか。
つまり、
『何故、そのキャラが主人公等に対してツンデレ的な言動を取ってしまうのか』
という、行動原理とバックボーンの有無の差であると私は考える。
行動原理およびバックボーンとは、
キャラクターの『人間的な厚み』であると思う。
例えば、主人公の男の子を好きなヒロインがいて
〇好きになった明確なエピソードや理由があるヒロイン
と
〇好きだから好きという理由のはっきりしないヒロイン
だと、どちらが厚みのあるキャラクターだろうか?
私は、前者であると断言したい。
↑と同じように、主人公の男の子に対して
きつく当たってしまうツンデレヒロインがいた場合。
〇きつく当たってしまう理由が明確にあるヒロイン
と
〇きつく当たってしまう理由が明確にないヒロイン
は、どちらが厚みのあるキャラクターだろうか。
これも、私は前者であると言いたい。
私が思うに、
第一次ツンデレと第二次ツンデレにはそれ程の差はない。
それは双方ともに、
そのキャラクターを『ツンデレ足らしめる行動原理とバックヤード』があるから。
第二次ツンデレは、第一次ツンデレの劣化版ではなく、
あくまで、第一次ツンデレよりも
わかりやすく『ツンデレ的な特徴』を抽出したキャラなのであると考える。
しかし、
第三次ツンデレは、
そのキャラクターをツンデレ足らしめる行動原理とバックヤードが薄っぺらい。
同じ『ツンデレのキャラクター』として第一次と第三次を並べた時、
第三次のキャラクターは人間的な魅力が薄っぺらく感じるのではないだろうか?
私は、
ツンデレをツンデレ足らしめる行動原理とバックヤードが喪失していったキャラクター達の増加が、量産型およびテンプレツンデレと呼ばれる存在を生み出していったと考える。
私は『劣化したツンデレ』とは
ツンデレをツンデレ足らしめる行動原理とバックヤードがないツンデレ
だと考える。
本来あるべきはずの
『何故、そのキャラがツンデレなのか』という行動原理、バックヤード。
それを放棄したキャラは、手軽に扱えただろう。
しかし、それは
キャラクターの言動への正当性。そして、人間的な厚みを減らし
元祖、ツンデレと呼ばれるキャラクター達と比較した時に、
魅力が半減したツンデレとなっていたのではないだろうか?
結果として、
新しく手軽に生み出されたツンデレ。
それが「量産型ツンデレ」「テンプレツンデレ」と呼ばれたのだろう。
ならば
量産型ツンデレ、テンプレツンデレにならないためには
「何故、そのツンデレキャラクターが『ツンデレ』なのか」という
行動原理、バックヤードを書くことが重要だ。
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