第17話 バッタライダー

「で、博士…今回もバッタライダーに敗れたと…」

「申し訳ありません総帥」

「なんで、バッタに勝てないの?」

「バッタがどうのというわけではなく…本体のスペック差というか…」

「アイツそんなに強かったの?」

「まぁ、IQ600 レーサーで科学者で大学生、スポーツ万能であり…」

「すごくね!そいつの才能溢れてね!」

「ゆえに、改造を施して…」

「あのさ、改造っていうか…IQ600の時点でスカウトでしょ?」

「まぁそうなんですけど…」

「お前、ぶっちゃけ、嫉妬してんじゃね?」

「いえいえいえいえ」

「嫉妬してさ~、バッタを混ぜてみた的な嫌がらせしたんじゃね」

「そんなことはありません」

「まぁいいけどさ~、勝ってくれないかな~頼むからさ~、お前が造ったんじゃんバッタ人間」

「今度こそは…」

「今度はナニをぶつけるのさ」

「ヤモリです…バッタを食う的な意味で…」

「なんかダメな気がする~、総帥的な予感で…ダメな気がする~」


一方その頃……

「前方の改造車、止まりなさい!横に寄せて停車しなさい!」

「免許証!出して!」

「本郷さん…今何キロ出てたか解ってる?」

「400Kmってナニ?初めてだよ!計測器の故障かと思ったよ!」

「免停ね!…ナニ不服なの?」

「大体、そのヘルメット脱ぎなさい!被ってればいいってもんじゃないよ!」

「改造のレベル超えてるよ!はっ?サイクロン?」

「なんだ貴様!暴走族か?サイクロン?聞いたことないけどね!」

「バイクの名前?サイクロン号!違法改造車だよ!没収だからね、ノーマルパーツと交換にお返しします」

「困る?困るのは市民の皆さんだよ!」

「はっ?市民の平和を守ってる?それは警察がやります、ご心配なく!」

「怪人を倒してる?怪人ってナニ?」

「はぁ…はぁはぁ…はい?改造?ニンゲンと虫を?ナニ言ってんのキミ?」

「はいはい!署で聞くわ!解らない、解らないです!」

「大体ね、改造人間の話を信じれば、キミの恰好がそのままじゃないの!」

「正義の味方?失礼ですけど…なにか通院とかされてます?」

「おやっさん?って誰?身元引受人なの?連絡先は?」

「迷惑掛けれないってさ~本郷さん?本郷さんだよね!職業は?無職ね、ハイハイ」

「本郷さん、ヘルメット取れないかな~、確認したいんだよね本人かどうか?」

「脱げないの?なんで?変身?なにが?解った!解りました、逮捕だね」

「嫌なら脱ぎなさい!」

「爆発?爆発ってなんです?危険物所持か?テロか?テロリストか?」

「強い衝撃で爆発って爆弾でしょ」

「処理班呼ぶよ」

「はっ?体内に爆発物ってナニ?」

「天然危険物?移動爆弾?やっぱり暴走族じゃない」

「あのね~時速400Kmで爆発物所持して走り回る善良な市民はいません、応援きたから、とりあえずヒトヨンマルマル時、現行犯逮捕!」


『おやっさ~ん!!』

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