文字の数だけ悩ましい(2016/07/11)

 何だかここのところ、とってもフルーティーな液体を身体が欲していて、オレンジジュースの消費量がすさまじい初夏、旦那様方とお嬢様方におかれましては如何お過ごしですか。

 私は麦茶とオレンジジュースがあれば夏の飲料生活は概ね幸せです。

 冬だと麦茶がほうじ茶に変わり、ココアが加わります。




 ところで皆さま。

 読み専のジェントルメンもマドモアゼルもいると思いますが、小説なりエッセイなり何かしら文章を書いてどこかしらに投稿している方は、1話あたりの文字数ってどれくらいにしていますか?


 私は基本的に、1話5000文字前後を目安に書いています。

 何故かと言うと、単純に文字数の見通しが立てやすいからです。


 1話5000字にすると、当たり前ですが2話で1万字。

 例えば10万字の小説を書こうとする場合には、20話書けはいいことになります。


 別に4000字だろうが6000字だろうが、それなりに目安はつけられますけど、5000字だと10万字でも12万字でも25万字でも簡単に割り出せるんですよね。

 当たり前ですけど。

 私は大変な面倒臭がりなので、他の文字数だとあれこれ計算するのが面倒という理由から5000字を採用しているのです。

 怠惰!


 もっとも書いている中で、5000字を華麗に越してしまう時も、逆に4000字くらいにしか届かない時も勿論多分にあるんですけど。

 結局ざっくりした目安なので、正確な文字数を考える時には文字数をカウントしなきゃならないことに変わりないのですが、それは棚の上にさておきます。



 そういう経緯で5000字を目安にやってきたのですが、最近ふとこの文字数の設定を悩み始めました。


 理由の一つは、Web小説の場合、1話あたりの分量は多すぎない方がいいのではないか、と思ったことです。

 勿論、1話あたりの文字数が多い方も見受けられますし、逆にとても短い文字数で書いている方もいらっしゃいます。

 ぶっちゃけそこは個人の好みやこだわりの部分が大きいと思うのですけれど、こと長編で連載物の場合には、その文字数は5000字よりちょっと少なめ、3000字から4000字くらいで書いている方が結構多いように感じたのです。


(もっとも自分の所感なので、実際のところどうかは知りません。

 ただ、Web小説の文字数に関して調べられた方のブログなど読むと、大体そのくらいの文字数で書く人は多いようです。

 ……とはいえそれもサイトによって諸説あるので、一概には言い切れないんですけれども。)



 そしてもう一つの理由は、自分が平日に書ける文字数は概ね3500字くらいなんじゃないか、と書いていて思い当たったからであります。


 単純な作業時間もそうなんですけれども。

 5000字でキリがいいところまで書くと、何日も掛かってしまうことが多いんですよね。なんだかんだ平日にはちょっと腰が重くて、休日に必死に書いているパターンが多いのですが、精々1話か2話分しか書けません。


 だけど3500字を目安に書くと、意外と場面もキリよく収まる事が多い。あと平日に更新できたりもする。

 区切りが違うだけで同じようなことを書いている筈なのに、3500字の方が、何故か、はかど……る……? 何故?


 実際、カクヨムに来てから試しに1話あたりの文字数を2500字~3500字辺りで書いた話もあるのですが、執筆できた日は大抵、どういう訳かその日の内に仕上がりました。遅筆の私にしては信じられない速度で書き上がりました。まじか。


 いや、書くスピード考えたら平日でもその分量は仕上がるんですけどそういうことでなく。

 一日3500字書ける計算だとしても、5000字だと、二日かけても仕上がらなかったりするんですよ。ホワーイ?



 物語を構築する時に、3500字というのは自分の中でキリの良い数字なのかもしれません。

 それと、一日の中で組んだ細部のプロットが丁度収まる、最適なハコのサイズなのかも。それ以上長いと、ところどころ穴が出来て、書きながら考え込んでしまうのかもしれない。うん、心当たりがある……。


 後は、「3500字なら今日中にいける! 頑張れる!」という気持ちから、5000字の時よりエンジンが吹かせるんじゃないかと(笑)

(5000字は平日には端から無理なものと思ってしまっている……)




 自分はこれまで、単なる数字的なバランスを考えて1話を区切っていただけでしたが(場面の区切りは勿論考えてはいたけどね!)、物語を打ち出す最小単位の最適分量として考えると、自分にとって3500字というこの文字数は、案外具合が良いのかもしれません。

 場面の区切りからして、どうしても切りたくなくて10000字近くなる時もあるにはあるんですけどね。

 それはそれ。大きいハコを必要とするエピソードだったというだけのこと。



 ……って、他の皆さんはとっくにそんなこと織り込み済みで執筆していたりして。そしたら大変恥ずかしい。けど、大事な気付きなので書いておく。




 というわけで、今度から3500字目安で書いてみようかなぁと思った所存。

 さっき更新した小説も試しにそのくらいの分量で書きましたが、これまたまあ無事に1日で仕上がりました。こりゃいいや。


 ……でも大幅に狂うものもあるから、一部作品については保留かなぁ。



(2016/07/11)

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