低収入篇

治験

 高収入の裏で囁かれる副作用等の噂。ここでは一応治験についても触れておく。なお低収入に区分したのは、拘束を時給に換算した場合、また前後の誓約を鑑みた場合「低い」と判断した為である。




□日給:10k程度

□期間:数日〜数週間

□支払日:終了から概ね10日後(長期の場合は分割)+ 交通費など手渡し


□備考:運動・飲酒・サプリ摂取・投薬・歯医者治療・全般禁止


□収入:★★★☆☆

□兼業:★★★☆☆

□危険:★★☆☆☆

□ネタ:★★★☆☆


□実働時間:24時間




□至るまでの経緯

 水商売就業中。本を読む時間が無かった筆者は、治験ならば寝ながら読めるのでは?これは一挙両得だと思い立ち応募(要約:本が読みたかった)




□応募方法

 ネットの治験サイトにアドレスを登録し、応募して返事を待つ。登録料などはかからない為、そういった料金を請求してくるサイトには注意のこと(なお筆者は累計で二度、浅草と新宿で行った)




□業務内容(というか日程)

 募集要項にBMI値など条件は記載してあるが、事前に採血などの検診を行う。

 先ず指定の場所に集まり、講習を受けたあと順に並んで検査に臨む。何か特別な事をするというわけでは無く、基本は健康診断と思ってもらえば良い。これが終わると、場所によって異なるが、交通費を手渡しか、或いは振り込みにて貰う事となる。


 検査の可否は、翌日翌々日に電話で確認を取る(指定時間内にかけない場合は、キャンセル扱いになるか、向こうから連絡が来る)ここで通れば晴れて入院で、本なりノートPCなり、作業に必要なものを携えて出発しよう。




※注意事項

 説明会では運動や食事の制限(喫煙・飲酒・柑橘類・投薬・サプリ)の類が禁止されるので順守する事。

 



 当日は検査を受けた病院に指定時間までに集まり、食べ物や飲み物、サプリや薬、刃物等の類が入っていないか手荷物を調べられる。ささいな事で血液中の成分は変化してしまう為、院内では病院食以外の食事は禁じられている(ほか原則的にOKなのは、これも病院側が用意したウォーターサーバーの水だけだ。なお持ち込みの水もNGなので気をつけよう)


 入院中は100%外出が禁じられ、被験者は集められた大部屋でカーテンで仕切られながら期間を過ごす。治験中は採血や投薬、検尿のタイミングが事細かに指示されているから、日によってはろくに時間が取れなかったり、採血後の疲れで眠ってしまう事もある(筆者の場合は、一日累計、片腕10回ほど血を抜かれた)


 業務も糞も、この繰り返すで全て終わる。楽というかなんというか、楽以外の何者でもない。自由な時間の無いストレスにさえ我慢できれば。




□治験のメリット

 時間が作れる事。この一点に尽きる。半年に一度数泊程度の治験を入れ、積読を持っていく。そしてその数泊で読み切る。そして金も貰う。これが良いだろう。なおノートPCの持ち込みも可能な為、原稿の作業なども出来なくはない。




□治験のデメリット

 筋力が落ちる。当時兼業だった出張ホストなどは体力仕事で、元に戻すため一ヶ月は時間がかかった。思い当たるのはそのくらいだろうか。




□副作用について

 一般的な服薬以上の副作用は無いと見てよい。市場に出す前の最終検査という事になるわけで、そんなに危険な薬が来る訳があるかと。


 そもそもこの東京で普通に暮らしていれば嫌でも身体は悪くなるのだから、この程度で気にしていても仕方がないだろう。




□総括

 治験には、半年間の休薬期間が設けられているため、頻繁には行けない。やはり積読の処理&健康診断を兼ねて行くという形がベストではなかろうかと思う。

 


 


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