第5章【魔軍侵攻】2節【蹂躙と虐殺】

他のモンスターたちは、ギルドメンバーたちと、冒険者たちが止めて(倒して)くれているので4人はエリュシオンを止めに動く。

漆黒の巨龍が繰り出す激しすぎる打撃攻撃と、色とりどりの閃光を伴う4人の攻撃スキル。拮抗状態は数分ほどで崩れ、その後押されているのは明らかに4人の方だった。ちなみにこの世界のLV,40はとある別世界でいうとLV,1000相当のステータスだと言われている。

「くっ…やはり競り負ける…伝説の怪物の実績は伊達ではないな…」

「太古にあった国1つ、丸ごと単体いっきで滅ぼしたって伝承でんせつか…」

「さすがに眉唾物だと思ってましたけど…これ見ると真実だと言い切れますね…」

「みなさん集中してください!きますよ!」

極僅かな隙を突かれ、巨龍が尾で放った薙ぎ払い攻撃を避け損ねてしまう。

防護魔法スキルも間に合わず、4人とも漆黒の尾の攻撃をまともに受けてしまった。

           ((都市が壊される…))

薄れゆく意識の中での最後の懸念は、迷宮都市イルメリアの存続だった。

そして、彼らははっきりと《誰か》の声を聞き取る。

「……まだあなたたちにはやるべきことがあるんですから、そんな簡単には死なせませんよ?  ねえ。……をやりきるには………が必要なんですから」


最後に見えたのは、輝くような銀髪と、吸い込まれそうな真紅の双眸だった。






次回→無限ダンジョン×絶対戦姫第2部に続く      END


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