幕間

悪魔談義

「『決断』とは言い得て妙だとは思わないか」


 左肩に薔薇をあしらった黒のマントに身を包む、山羊頭の悪魔――

 ウルベルト・アレイン・オードルは、グラスをくゆらせ問いかける。


「何かを選ぶことは、同時に別の何かを捨てることでもある。決めることはすなわち断つことであり、この不自由さのなかにだけ自由が許される。何一つ捨てることなくすべてを得られ維持し得るのならば、そこに選択は生じない。満ち足りた停滞が永劫に与えられるならば、我々は何一つ自らの意志で掴むことはないだろう。進歩もなければ堕落もない」


 崩れた神殿の奥、王座に座するその悪魔の前に、ひざまづくのは三つ揃いのスーツを着た知的な面差しの男だ。

 その尾がなければ、彼が人間ではなく悪魔であると悟るのは難しいだろう。


 デミウルゴスは恍惚こうこつとした表情を浮かべ、山羊頭の悪魔の声に聞き入っている。


 かつて至高の御方々の間で話されていたときよりも威厳のある口調だ。

 むろん対等の相手ではなくシモベだからこそということもあるだろうし、また己にとって都合良く解釈するならば、これまでの忠義を認めて下さったということになるのか。アインズ様がそうであったように。


 ウルベルトはグラスを傾け、口にする。

 血のように赤いワインが、とぷりと揺れる。


 デミウルゴスは緊張する。


 最高の状態で保存してあった至上のワインのはずだ。

 かつてウルベルトがこの神殿に残してくれたもののひとつである。


 だからその味にウルベルトが満足しないのでは、と不安になること自体が不敬だ。


 分かっているのだが、つい、いやな想像をしてしまう。


 長らくナザリックを離れておられる間に、前よりも舌が肥えてしまわれたかもしれない。

 より上質のワインに親しんでおられたならば、かつては良しと認められていたものもせて感じられるだろう。


 ウルベルトは微笑み、「うまいな」と呟く。

 デミウルゴスの緊張がややほどけ、しかしすぐさま表情を引き締める。


 ウルベルトはすぐに話の続きをしない。

 ならば何かを言わねばならない。


 デミウルゴスの脳裏にはいくつもの答えが浮かぶが、しかしそのどれをも選ぶのを躊躇ちゅうちょする。


 間違いは許されない。

 失望させてしまえば、今度こそ完全に創造主に捨てられてしまう。


 決断――ここですべき発言は何か。それもまた決断だ。

 自らの意志で、他の選択肢を断ち、ただ一つを選び取る。

 進歩と堕落――示せということだろうか。

 かつての己は、満ち足りた停滞の中にいたのかもしれない。

 唯々諾々いいだくだくと命令に従い、それ以上の行動を取ってこなかった。

 意志なき人形のようなものと、思われていたのかもしれない。

 なればこそ、意志を示せ。

 選び取るものによって、かつての己から進歩したのか、それともより失墜したかを、創造主に示せ。


 ここまでの思考に、二秒もかかっていない。

 だが一秒を超えた時点で、遅すぎる。


 デミウルゴスは顔を上げる。

 その動作によって一秒を稼ぐ。

 返答のため主を真っ直ぐに見ることは、正しいはずだ。


「おっしゃるとおりです、ウルベルト様。決断とは意志もつすべての存在に避けて通れぬもの。あえてそれを放棄するならば、何一つ得るところなく、また意志を遂行する者に搾取さくしゅされることとなるでしょう。特に人間の感情は興味深い。僭越せんえつながら、私はいくらか人間というものについて観察を深めてまいりましたし、この世界の住民たちについての知識もある程度は得ています。お望みとあらばさまざまな人間たちの決断を伴うショーを用意いたしましょう。彼らの感情、彼らの高潔、彼らの愚劣、その進歩と堕落の饗宴を。決してウルベルト様を退屈させないことをお約束いたします」


 ウルベルトは愉快そうに笑った。


 デミウルゴスは安堵する。

 そう、必要なのは『玩具』だ。


 ナザリックがまだ発展途上にある間は、彼らはただそこに在るだけでよかった。

 生み出されるがまま、与えられるがままで。

 創造と存在、それだけで『玩具』たり得た。


 だがどんな玩具もいずれは飽きる。


 この世界には、ウルベルトが遊び場とするにふさわしく、なおかつ御身にとって安全でもあると言い切れるだけの戦場は見当たらない。

 弱い相手をいくらあてがっても食指が動くまい。


 アイテムや武器、装飾品にしても、いまのところ手に入るものはナザリックが所持するものに圧倒的に劣る。

 収拾の楽しみを提供することは難しい。


 かといって未知の領域にウルベルトを関わらせたくはない。

 スレイン法国に攻め込めば楽しんでもらえそうだという予感はあるが、あまりに危険すぎる。


 ならばデミウルゴスが提供出来るうちで、もっともウルベルトを愉しませられるもの――人間たちを使ったショー以外にない。


「お前はまったく悪魔らしい悪魔だな、デミウルゴス。人間を堕落させることこそが我ら悪魔の喜びであり労働でもある。楽園追放以来のな。

 かつて人間は神の計画を乱し、楽園を追われたという。人間がただの意志無き傀儡くぐつではなく、自ら善たる意志をもつ存在であるようにと、神は人間に一つの禁忌を与えた。その禁忌を守るという意志さえ示していれば、ささやかな善を保ち得たのだ。だが人間は禁忌を破り、知恵の実を喰らい、罪を背負って地上をさまようこととなった」


「ああ、その神話でしたら以前にもお話しくださいましたね、ウルベルト様。知恵の実を喰らうようそそのかしたのは悪魔であり、それを端緒たんちょとして悪魔は人間を誘惑し堕落させ続けている。不完全な存在たる人間を己が上にいただくことをよしとしない悪魔たちは、あえて神の庭を穢し神の計画を乱すため、許しも得ずに楽園へ忍び込んだのだと」


 かつてウルベルトが口にした失楽園の物語。

 懐かしみながら語っていたデミウルゴスは、はっとして口をつぐむ。


 自らにとって神とは至高の御方々である。


 知恵の実を食らうことを禁じた神は、しかし唯一絶対のものであったという。

 無理にもただ一人をナザリックの神と選ぶならば、至高の御方々のまとめ役たるアインズということになるのか。


 シモベ個々人に選ばせれば、己が創造主をこそ、と言う者は少なくないだろうが、それはあくまで感情論である。


 至高の御方々に序列をつけるなどあまりにおこがましいことだが、御方々自身がギルドマスターとしてアインズを認めていたからには、シモベもそれを踏襲するのが順当だ。


 だとすれば、楽園ナザリックを追われたのは――


 悪寒めいた感覚と共に、これまで考えもしなかった可能性が頭をもたげる。


 悪魔が神の計画を乱し、人間たちは楽園を追放された。

 ここでいう悪魔がウルベルトで、神がアインズである可能性はあるだろうか?

 ウルベルトがことさらに『我ら悪魔』と言い、己が悪魔であることを強調したことに、この暗示があるのでは?


 ならば悪魔ウルベルトにそそのかされて、楽園ナザリックを追放されたのは、他の至高の存在ということになりはしないか?


 その場合、

 ……その場合、追放したのは、

 楽園に残った神は、


小賢こざかしいな」


 低い声でウルベルトが言う。

 びくりとデミウルゴスは身を震わせる。


「お前はいつもそうだ、デミウルゴス。俺やモモンガさんの思考を深読みし、裏の裏まで読み解こうとする。あれやこれやと先回りして、あらゆる可能性を検討し、もっとも賢明なものを俺たちが選ぶと思い込んでいる。

 だが、お前は分かっているのか? 常に最善を選び続けるプレイヤーほど読みやすい相手はいない。モモンガさんは対プレイヤー戦P.V.Pにおいて初戦は負けることが多いが、一度相手のことを知ってしまえば勝利する確率はぐっと上がる――だが例外もある。それは『あえて最善を外したトリッキーな戦術を組み立てる敵』だ。愚かしさからではなく、すべてを計算のうちに、あるいは持って生まれたセンスにしたがって、予測不能な攻防を展開する相手ほど厄介なものはない」


「……申し訳ありません、ウルベルト様」


 デミウルゴスは、アインズとシャルティアの戦闘を思い返す。


 あの場でこらされた策略の数々は瞠目どうもくすべきものがあった。

 なによりデミウルゴスを感嘆させたのは、戦いにおける詐術――純粋な戦闘力の差を覆す、圧倒的な知略だった。


 それに、ナーベラルからの報告。

 ときにアインズは、最善とは異なる方法をとる場合がある。

 たとえばエ・ランテルにその名をしらしめた、あの墓場での戦い。

 本来ならばエ・ランテルにアンデッドどもが踏み込んでから殲滅せんめつした方が、名誉としては高まったはずだというナーベラルの考え、その上でアインズ様の真意を問うても「自分で考えなくてはならない」と一蹴されたという事実。


 デミウルゴスもいくつか仮説を立てて、アインズの考えはあれかこれかと推測していたが、そのどれをとっても、さらによい策があったはずだと考えられてしまう。

 己の至らなさのせいで主の深謀遠慮を推し量ることすら出来ないと不甲斐なく思っていた。


 だが、ウルベルトが言ったことこそが答えではないのか?


 常に最善を選ぶプレイヤーよりも、あえて最善を外すことを知るプレイヤー。

 どちらもが卓越した頭脳と技量を持つ場合、互いに最善を読み合うことにおいて外すことがない場合には――後者によって相手のペースを乱すこともまた重要な戦術だ。


 この異世界では今のところ、ナザリックは戦力的に圧倒的上位にあるとみなせる。

 しかしだからこそ、本来の実力の最大値を意図的に押し隠し、相手の予測を低いところに留めさせることで、将来的な危機をより低い水準に引き下げることも出来る。


 相手がこちらの力量を正しく見積もり、必ず勝てると攻撃を仕掛けてくる場合と。

 相手がこちらの詐術に引っかかり、準備不足とも知らず攻撃を仕掛けてくる場合。

 どちらが望ましいかなど、言うまでもない。


 ウルベルトはふっと笑みを浮かべる。


「なに、気にするな。俺は単にお前と話がしたいだけだ。悪魔らしく悪魔談義としゃれ込もうじゃないか。神について、神義について、そして悪についてを語らおう。俺はお前の考えが知りたいんだ。俺がどう考えているか、俺ならどんな返答を喜ぶかと忖度そんたくして味付けされた、お前のものではない追従めいた考えなど聞きたくもない。俺に対して率直であればいい。分かるな?」


「はい、ウルベルト様」


「よろしい。では――はじめようか」


 山羊頭の悪魔の声は笑みを含んでいるけれど、

 その瞳はどこかくらい陰りを帯びて。


「世界は常に悪に満ちているようだ。俺の知るどの世界であれ。そして俺の知る最もくそったれな世界の敬虔なる神のしもべは、そうしたすべてが課せられた試練であり、さらなる善のために必要な犠牲だとのたまう。そいつらが信奉するところによれば、いずれ審判の日、悪によって滅ぼされた者たちを含むすべての死者が復活を迎え、賛美歌とともに神を讃えるそうだ――あなたは正しい、とな。

 そう、すべての者が讃えるのだ。地震によって倒壊した建物に押し潰されて死んだ者も、不治の病に冒され無数の苦痛をなめながら死に向かっていった者も。レイプされ殺された女は、その強姦殺人者と身を寄せ合って叫ぶ。神よ、あなたは正しい。虐げられ死に追いやられた少年は、そのことをさっさと忘れて幸せな家庭を築いた虐待者たちと円陣を組んで叫ぶ。神よ、あなたは正しい。そして幼い息子を目の前で惨殺された母親は、愉悦のためだけにそれを為した罪人と抱き合って叫ぶ。神よ、あなたは正しい」


 ウルベルトはワインをあおり、


「かつてロシアの文学者は、己の作中人物にこれらのことを語らせた挙げ句に、こう言わせた――そんな正しさなど糞食らえだ、とな。

 お前はどう思う? デミウルゴス」


「私にとって神とは至高の四十一人。御方々が望まれることはなんであれ正しく、御方々がかく在れと命じられるならばどんな悲惨もまた喜んで受け入れるべきと考えます」


「では問いを限定しようか。もしもお前たちが至高と呼ぶ四十一人が互いに殺し合うならば――それを彼ら自身が望むのならば、お前はそれを正しいと肯定し得るか?」


「……至高の御方々が正しいと決められたことに、我々シモベが異議を差し挟む余地はありません」


 デミウルゴスは胸のうちで、

 そのときは私が『間違い』を犯すだけです、と付け加える。


 正しさは常に御方々のもとにある。

 しかしながら、御方々のお命を守るためならば、どんな過ちにも手を染める。


 その後に待つ罰がどれだけ過酷であろうとも。


 ウルベルトは興味深げにデミウルゴスを見守っている。

 見透かしたように、問いを続ける。


「そうなった場合、お前は誰かに味方するか、静観を決め込むか、どちらかを決断せねばならない。どの一人を己が唯一絶対の神と定めるか、あるいはその選択を拒絶するのか」


「……それは」


「まさか『全員の味方をする』ことが可能だと思っているのではないだろうな? どんな手段を使っても争いを丸く収める、などと考えているのならば、甘いにも程がある」


 デミウルゴスは固唾を呑む。

 ウルベルトは厳しい声を一転して穏やかにし、 


「まあ待て、まだ問いの前提条件を話していない。四十一人が争うが、しかし四十人はまがい物であり、本物の至高はただ一人であるとあらかじめ分かっていたならば、お前はどうする?」


 むろん、本物の至高の御方に味方する。

 理性が弾き出した答えを、しかし口にすることにためらいを覚えた。


 そう、ふつうならばこの問いにそう返す。

 だがこれだけの前置きをしてから問うた以上は、そこにはもっと深い意味合いがあるのではないか?


「……申し訳ありません、ウルベルト様」


「何を謝る?」


「先ほどウルベルト様は、私が至高の御方々のお考えを汲み取ろうと努めた上で発言することなしに、私が私としてあるがままに考えた答えを述べよと仰せになりました。しかし私が私としての答えを求める場合、相手の考えを推測することなしに進めることは出来ないように思います。それは私が私であることを否定した上でのみ進められることです。もとよりそれが私の性質であり性向なのですから」


 いまも、考えてしまっている。

 この問いの意味は何か。

 ウルベルトが何を考えて、この談義を始めたのか。


 ウルベルトは低く笑った。


「構わん。お前がお前として在るために忖度そんたくせずにいられないというならばな。だが、この瞬間にどれだけ考えたところで無駄だ。お前はまだ知らないのだからな、正答に到るため必要不可欠な前提を――俺が本物のウルベルトではなく、まがい物なのだという事実を」


「な……ば、ばかな……」


 とっさに言ってしまってから、慌てて口を押さえる。深く頭を垂れ、


「申し訳ありません、失言を……ですが、御身が偽物であるなどとは信じられません。私は何があろうとも、創造主たるウルベルト様を間違えることはないと自負しております」


 宝石の目に力が宿る。

 決して何があろうとも、それだけは言える。


「……御身が偽物であるように振る舞うことを、なんらかの作戦や策略のために必要であるというのならば、それを察するにあたわない私の未熟をお許しください」

「そうじゃない。俺はこのナザリックに残された記憶と記録によって構成されただけの劣化コピーだと言っている」


 あっさりと、何でもないことのように。

 ウルベルトは言ってのける。


 デミウルゴスの目が見開かれる。

 ウルベルトはグラスを傍らに置き、玉座を離れ彼の前に屈み込む。

 ねぎらうように、デミウルゴスの肩に手をのせる。


「俺はお前を創ったときの記憶を持っている。あのときはかなり意気込んでいたな。地獄にふさわしい光景をもつ第七階層、その支配者たるべき存在にはむろん悪魔の王たるにふさわしい素養をすべて兼ね備えさせなければならない。俺の理想すべてを詰め込んだ悪魔こそがお前だ、デミウルゴス。俺の最高傑作であり、俺の誇りそのものだ」


 感嘆と寂寥せきりょうが入り交じる声で、ウルベルトは続ける。


「この感情は、本物であろうがまがい物であろうが共通のものだろう。ゆえにこそ、お前は自覚しておくがいい。ウルベルト・アレイン・オードルの思考を忖度そんたくせずにいられぬというのならば、特別なものとして肯定され期待された己の矜持きょうじを常に頭の片隅に置くがいい。感情がどれだけお前を揺さぶろうとも」


「ウルベルト様……ですが、御身は……」


 ウルベルトは、否、ウルベルト・アレイン・オードルの姿形をもつNPCは語る。

 『ナイトメア・カーニバル』のことを。ナザリックが直面している危機を。


 デミウルゴスの顔に驚愕が浮かぶ。

 ウルベルトは手を離し、立ち上がる。

 デミウルゴスの傍らを歩み過ぎ、三歩ばかりの距離をあけ、


「俺たちが存在を維持するためには、ナザリックの者たちには覚めない眠りについてもらわねばならない。死とほぼ同義の眠りにな。実際、飲食を要する者たちは遠からず死ぬだろう。

 だが、モモンガさんはおそらくそれを許すまい。あのひとは俺たちを止めようとするだろう。俺たちを滅してナザリックを救おうとするはずだ」


 デミウルゴスには、うしろでこちらに背を向けて立つ創造主がどんな表情を浮かべているのか分からない。


 忠義を示すその姿勢を、まるで受け入れることを拒否するかのように、ウルベルトはそこにいる。


「いま再び問おう、デミウルゴス」


 空の玉座を前に跪いたままの、デミウルゴスの背筋に寒気が走った。


 恐怖。

 不安。

 逃避。


 そのすべてを許さない凜として厳しい声が、デミウルゴスの耳朶じだを打つ。


「世界に与えられた善と悪の可能性――生きることを是としまがい物をほふる道を選ぶのか、甘美な破滅という欠落を選ぶのか。真の至高たるモモンガさんと共に歩むか、あのひとを裏切り俺というまがい物の手を取るか、……さあ、選択するがいい。ナザリック地下大墳墓 第七階層守護者デミウルゴス」

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