第五話 「無理をしなくてもいいんだよ」
「木鶏の境地に至るまで、どれだけ修行すればいいんだろう」
仙台市営地下鉄東西線の車内、隣に座っていた理穂ちゃんがそう呟いた。
「そもそも、そんな境地に本当になれるものなのかな。絶対に無理、とは言いたくないけど、弓道における一つの理想像を示したもので、実際にはすごく難しいよね」
私――藤波早苗は、窓の外を見つめながら理穂ちゃんの疑問に答えた。
「でも、その理想を掲げて修練している間、私達は決して的以外のものを相手にしない。だから、今日の結論に上手く適合した良い話だと思うよ」
そこで少しだけ間が開く。
ちゃきちゃきしている理恵ちゃんにしては珍しい間だったので、私が気になって隣を向くと、彼女は何だかとても真剣な表情で私を見ていた。
「どうかしたの?」
私がそう問いかけると、理穂ちゃんは、
「早苗ちゃん、弓道を始めてから随分と変わったような気がする。しかも、なんだか良い方向にむかっているような気がするんだ」
と言った。
「有り難う。誉められても何も出ないけどね」
私は照れ隠しにそう言ったが、内心では、
――理穂ちゃんもかなりよい方向に変わっていると思うよ。
と考えていた。
平日の夕方、私は学校から自宅に戻る途中で、必ず理穂ちゃんの家に立ち寄ることにしていた。
まず、学校の近くで地下鉄東西線に乗り、八木山動物公園駅まで移動する。八木山動物公園駅で長町東口行きのバスに乗ると、その途中で理穂ちゃんの家のそばにあるバス停を通過するので、そこで降車する。
理穂ちゃんの家に顔を出すと、大抵は茶の間で、私の妹の藤波(ふじなみ)詩織(しおり)と、理穂ちゃんの妹の果歩(かほ)ちゃんが勉強をしていた。二人は、私と理穂ちゃんと同じく同級生である。
いろいろと縁が積み重なり、私が理穂ちゃんと一緒に帰ってくるまで、詩織は果歩ちゃんと一緒に待っているようになった。
勿論、理穂ちゃんの家族にとっては余計な存在なのだが、始終誰かが出入りしている彼女の家では、そんなことを気にする者はいない。
シロウやミネコも、たまには寄ってくることがあり、寄ってこないこともある。
それでも、
「「いつもすみません」」
と、私と妹は最後に丁寧に頭を下げるようにしていた。
「またどんぞ。それがらこれ」
その日は、理穂ちゃんのお母さんが笑いながら袋を手渡してくれた。中身は見事な薩摩芋である。遠慮しても結局は押し付けられることになるので、素直に気持ちよく頂く。
それから二人で自転車を押しながら、団地へ向かう坂を上った。
「今日はどうだった」
「いつもと変わりないけど、そういえば隣のクラスの子で――」
他愛もない話をしながら、目的地である団地の一角まで進む。そこに私達の家はあった。
私か妹が玄関の鍵を開けて、
「「ただいま」」
と、二人で声を合わせながら、誰もいない一軒家に帰宅を告げる。
それから、朝のうちに下拵えまで終わらせておいた食材を取り出し、調理する。こういう時、女の子が二人いるというのは実に心強い。
食事が終わると午後九時近くになっているので、交代で入浴する。そして果歩が入浴中に、母――藤波(ふじなみ)明子(あきこ)は帰ってきた。
「ただいま!」
母はいつもの明るい声だが、多分、今日も家の玄関前で気合いを入れ直したはずだ。
私が中学二年生の冬のことである。
翌日の調味料が足りなくなったので、坂の下のスーパーまで買いに行った帰り、坂の途中で前を行く母の姿を見つけた。
私は声をかけようとして、
「おか――」
その途中で、愕然として言葉を失った。
母の後姿は無残に萎れていた。背筋が曲がり、頭が下を向いている。足取りも重く、まるで囚人のように見える。
それまで、私は母の明るい表情や颯爽とした姿しか見たことがなかったので、この時の母の萎れた背中や重い足取りは、衝撃的だった。
母はその姿のまま家の玄関前まで到達すると、扉の前でしばし立ち止まり、頭を大きく振って息を吐く。
そして、背筋を伸ばしてからドアノブに手をかけると、
「ただいま!」
という大きな明るい声と共に、家の中に入っていった。
中にいる妹には、いつもと同じ元気な母の姿が見えたことだろう。
私は、いつもの母が出来上がるまでの一部始終を、外から見てしまった。
見てしまったことに気づかれても困るので、私は外の街灯の下で暫く時間をつぶしていたが、その間中、私の心臓は激しく鼓動していた。
*
私と妹がまだ幼い頃、父が死んだ。
それは何の前触れもなく忍び寄っていた疾患によるものである。
血相を変えた母と一緒に病院に駆け付けた私と妹は、朝笑顔で出社した父の動かない姿を見た。
あまりにも急なことだったのだろう。父の表情は少しだけ驚いているように見えたが、苦しそうではなかった。
父はこんなに早くに旅立つつもりではなかったので、少し前に家を購入していた。
住宅融資を受けるために入った生命保険が、見事にその役目を果たして残額を一掃したため、家は残された三人のものとなる。
他にも、退職金や生命保険などで家族に残された金額は、そこそこの金額となった。
しかし、家や通帳残高よりも父のほうがずっと大切だった三人は、暫くの間、悲嘆に暮れた。なかなか涙の乾くことはなかった。
それでも、「自分がこれからは家長として頑張らなければならない」と考えたに違いない母が、まず最初に無理をして立ち直る。
母は通帳の残高に殆ど手を付けることなく、そのまま定期預金に回すと仕事を探し始めた。
もともと結婚前は会社員であったから、仕事をすることに抵抗はない。それに、いろいろと考える余裕を持ちたくなかったのだろう。性急とも思える速度で、母は仕事を探し始めた。
今にして思えば、その時にもう少し余裕をもって職探しをすれば良かったのではないか、と思う。
十数年前といえば、日本は不況の真っ只中だから、まともな就職先なんかあるはずもない。大抵は怪しげな会社か、仕事が大変で人が定着しない職場しか受け皿はなかった。
そこで母はケアマネージャーの資格を取って、当時は「これからの成長産業」と位置づけられていた介護ビジネスに身を投じた。比較的真面な仕事だと思われたからだ。
ところが、直ぐにそこは「深入りすると抜け出せなくなる泥沼」と化した。
福祉の世界は、老人相手にしても児童相手にしても、業界に根強く残る「美しいボランティア精神」が足かせとなって、低賃金及び長時間労働が常態化しやすい。
それを嫌って若者が次々と離職してゆくため、慢性的な人材不足が過酷な超過労働をさらに加速させて、事態が泥沼化してゆく。
緊急事態が常態化する戦場のような職場で、どこからか流れてきた人材を、それでも使わなければいけなくなる。そのことがさらに緊急事態を誘発する。
監督官庁である厚生労働省は、人手不足解消のために外国人が介護資格を取ることができるよう規制緩和を行ったが、その見事に本筋を外した対応が事態をより悪化させた。
介護ビジネスに不足しているのは、労働力ではない。
仕事に見合った報酬であり、それによって醸成される仕事への誇りである。
そのことに、母の姿を見ながら自力で業界のことを調べた私でも薄々気がついたのに、現場を知らない人には全く見えないらしい。
負けず嫌いで中途半端が大嫌いな母は、逆境の中で必死に仕事を熟し、そこそこの地位を得ていた。しかし、決して仕事は楽にならない。
むしろ責任ばかりが重くのしかかり、余計に忙しくなったように思う。真面目な人ほど馬鹿を見る業界の中で、それでも母は決して音を上げようとしなかった。
なぜなら母は、私と妹が大学まで行くことが出来るように、資金を前倒しで準備しようと考えていたからである。
母からそのことを聞いた親戚や知人は、無責任に同じことを言った。
「それなら、まだ若いんだから再婚したほうがいいんじゃないの?」
母は娘の私から見ても、性格は男っぽいが、外見は見事に大人の女性だ。それに、再婚の話は実際に周りからちらほらと舞い込んでいたのだが、母は決して首を縦に振らなかった。
再婚したほうが生活が楽になることは分かり切っていたし、母だってそのほうが楽に決まっている。
また、本当に私と妹の進学が問題で母が働き続けているのならば、そうしたとしても私と妹は決して反対しなかっただろう。
しかし、母は決して再婚するそぶりはみせなかったし、私も妹も、どんなに母がいなくて寂しい時でも、決して「再婚したほうが良いのに」とは思わなかった。
なぜなら、母はいまだに父を忘れることが出来ないでいるのだ。
毎年、命日になると朝から母は、私と妹の前で普通の顔――と、本人は思っている顔をしていた。ところが、娘から見れば無理をしていることは明らかである。
その顔のまま父の墓参りを済ませて、父の好きだったお店でご飯を食べた。母はその間中、決して笑みを絶やさなかった。
しかし私と妹が寝た後、母が仏壇の前に座って一時間ほど静かに泣き続けていることを、実は私も妹も知っている。中学生になると、狸寝入りのスキルは普通に身につくからだ。
そんな母の姿をずっと見てきた私と妹は、自分達がしっかりしなければならないと考えた。忙しい母を助けるために、自分達は強くなければならないと思った。
基本的に強気な性格だった私は、妹を守るために自らが前面に出て戦うスタンスをとることにした。
基本的に穏やかな性格であった妹は、寂しいという言葉すら出さないために無口で辛抱強くなった。
妹が積極的に話をする相手は、母と私、そして親友である果歩ちゃんぐらいである。他の子とは殆ど話をしない、と果歩ちゃんから聞いていた。
母は、私と妹のそんな様子に気づいていたのだろう。まず、高校に進学する私に対して、こんなことを言った。
「早苗は、ちゃんと自分の世界を持たなくては駄目。高校に入ったら必ず部活動をやりなさい」
それが入部報告するまでしつこく繰り返されそうな勢いだったので、私は仕方なく理穂ちゃんに相談してみた。
すると理穂ちゃんは、
「なら、一緒に弓道部に入らない?」
と速攻で言った。
彼女も高校から何か新たに始めたいと思っていたという。
ただ、彼女の性格からして文化部というのは最初から考慮の範囲外であり、さらに頻繁に実家の手伝いをしている彼女には、ハード過ぎる運動部も対象外である。
その結果、残った候補が弓道部だった。
「弓道部って『走る文化部』って呼ばれているらしいよ」
理穂ちゃんは笑いながらそう言った。そこそこ運動にはなるが、それほどハードではない、という意味である。
私は文化部でもよかったのだが、運動部のほうが母の気が収まりやすいだろうし、
「確かに、他の運動部に比べて動きが少なくて疲れないだろうから、家事の支障にならないかもしれないな」
と考えた。妹が中学校の陸上部に入って、長距離をやっていることもある。
それに結局は、理穂ちゃんと一緒に帰ることになるのだから同じほうがよかろうと思い、二人で入部してしまった。二人とも、最初の意気込みはその程度のものだったのだ。
ところが、最近になって、
「弓道をもっと本格的に極めてみたい」
と考える自分がいることに気づき、私は狼狽した。
――もっと練習してみたい。
――もっと先の世界を見てみたい。
そして、夏に奥羽大学の練習を見て以降、諦めていた大学進学のことが頭から離れなくなっていた。
「あの世界で練習できたとしたら、私はどこまで行けるのだろうか」
と考える自分がいた。
しかし、所詮は無理な話だと思う。充分な蓄えはあるけれど、私と妹が卒業するまで母は無理を続けるだろう。そうなると母の身体がもたない。妹まで進学させようと思うと、さらに厳しくなる。
だから、私はどこかでけりをつけて社会に出ようと考えていた。
*
しかし、私は完璧な人間ではない。
仕事で無理をしていることを家では決して表に出さず、にこやかに晩御飯を食べる母を見ながら、帰りの電車で理穂ちゃんとした木鶏の話を思い出した。
――確かに母は強いけれど、多分「木鶏」というのはこれとは違う境地なのだろうな。
と考えて、私は思わず溜息をついてしまった。
「どうしたの、早苗。何か困ったことでもあるの?」
母は細かい変化に変に目敏い。その上、普段なかなか目をかけられない引け目があるのか、私や妹のことで気になることがあると、納得させるまで離してくれなくなる。
私は仕方なく、
「今日、理穂ちゃんから『弓道を始めてから雰囲気が変わった』と言われたんだけど」
という、当たり障りのないほうを話した。
これならばすぐに済むだろう。母に無理をさせたくない。
「確かにそうだね。早苗の動作が落ち着いてきたし、物腰が柔らかくなってきたような気がしていた」
案の定、母はそこに喰い付いてくる。
「自分では自覚ないんだよね。むしろ理穂ちゃんのほうがしっかりしてきたような気がして、それで溜息が出た」
「ああ、確かに理穂ちゃんは安定しているよね。比べたら溜息出るよね」
「酷いなあ」
母と私は声を上げて笑った。
――よし、これで回避完了。
そこにお風呂からあがった詩織がやってくる。
「なんだか二人とも楽しそうだね。何の話をしていたの?」
「理穂ちゃんが早苗に向かって『最近感じが変わった』って言ったという話」
「ああ、それは私も感じていた」
詩織も笑いながら話に加わる。
そこからいつもの通り、三人姉妹のような気兼ねのない会話が始まるのだ。
――気兼ねのない?
そこで何故か、いつもであれば気にならないところが妙に気になる。
これは本当に「気兼ねない」と言える正常な状態なのだろうか。
木鶏という一つの境地があることを知った自分には、今まで日常だと思っていたこの生活が、何故か紙細工の鶏の置物のように思える。
「どうしたの、早苗?」
早速、母が私の様子に気づく。こうなるともう隠すことはできないし、隠すべきでもない。
私は出来る限り穏やかに言った。
「もう無理をしなくてもいいんだよ、ママ」
母が微かに狼狽するのが分かった。
「無理なんかしていないよ。私はいつも通り――」
「いつも無理をしているのは知っているんだ。だから、もういいんだよ。お仕事、大変なんでしょう?」
「……」
「私、見てしまったんだよ。ママが家に入る前に気持ちを切り替えているところを。私達に心配をかけまいとして、仕事のことを家に持ち込まない様にしているところを。それはそれで気持ちは嬉しいのだけれど、でも、これ以上はやっちゃいけないんだよ。ママはそんなに強くないし、弱音を吐きたくなることがあると思う。それを吐き出してしまっても構わないんだよ。このままじゃあ、ママはどこかで倒れてしまう。それは私達にとって一番辛いことなんだ。もう二度と、そんな思いはしたくないんだ」
私は日頃から考えていたことを一気に口にした。そのままの勢いで自分の問題にもけりをつけようと思う。
「それに、私は高校卒業したら、仕事をしてママを楽に――」
「そんなの駄目だよ!」
詩織が、彼女のものとは思えない強い口調で割り込む。
私と母が驚いて見つめる中、詩織は少しだけ震えながら言葉を続けた。
「お姉ちゃん、多分、二人とも大学に行ったらママが大変だから、って考えてる。でも、絶対に駄目。お姉ちゃんはもっと好きなことを思う存分やっていい。弓道をちゃんとやりたいんじゃないの? 最近のお姉ちゃんはすごく変わったもの。前はとても無理をしていた。私を守ろうとして肩ひじを張って無理をしていた。だけど、最近のお姉ちゃんはとても楽しそう。好きなことが出来るようになって嬉しいんだって私には分かったの。それが弓道だってことも分ってる。果歩ちゃんが言ってた。理恵さんは弓道の話をする時、楽しそうだって言ってた。だけどお姉ちゃんは家で弓道の話をしたことがない。だから我慢しているんだと分かった。本当は大学まで行って、弓道をやってみたいんじゃないかなって、私はそう思ってた」
詩織は早口で捲し立てる。いつもの穏やかな彼女からは想像もつかない剣幕である。
「お姉ちゃん、もう無理はしないで。家のこと――ううん、正確には私のことを優先して、大学にいかないつもりなんだと思う。その気持ちはとても有り難いけれど、絶対に駄目。お姉ちゃんの楽しそうな様子を見て、私は嬉しかった。お姉ちゃんが好きなことを私のために断念したとしたら、私は嬉しくない。それならば私も大学にはいかない」
最後のほうは涙声である。
母は立ち上がって詩織の頭を撫でながら言った。
「詩織も、もう無理をしなくてもいいんだよ」
「私、私――」
「小さい頃から、一番最初に家に帰るのは詩織だったよね。ひとりぼっちでいる時間が一番長かったのは詩織だったよね。黙っている時間が長いから、だんだんと黙ることが多くなって、しかもいざ話をしようとすると言葉が出なくなっていたんじゃないの? それでも私と早苗には心配かけまいと、無理して話をするように心がけて。果歩ちゃんの家にお邪魔するようになったのは、学童の終わる時間が問題じゃないよね。誰もいない家にいるのが嫌だったからだし、果歩ちゃんとやっと気兼ねなく話ができるようになって嬉しかったからだよね。そうじゃないのかな?」
「私、私――」
「もっと素直に話しても大丈夫なんだよ」
「――ごめんなさぁい!」
詩織は最後に絞り出すような声を上げると、そのまま母に抱きついて泣き始めた。
彼女の気持ちは痛いほど分かった。謝ってからでないと母に素の感情を見せられなくなっていたのだ。それに私にも。
――いや、私だってそうだし、ママもそうだ。
全員がお互いのことを思いやっているのは、一見美しく見える。でも、語らなかった言葉は腐るし、後できっと後悔の元になる。
私がそんなことを考えていると、母は私の顔を柔らかく見つめていた。
「早苗も、言いたいことがたくさんたまっているんじゃないのかな」
「――うん、その通り。今まで、お母さんに遅くまで無理をさせちゃいけないからと思って、黙ってた」
「ごめんね。そのことは気がついていたんだけど、私も無理をしすぎていたので家族の優しさにすっかり甘えてしまった。弓道、やりたいんでしょう?」
「うん、もっと深いところまでやってみたい」
思った以上に素直に、私の言葉が口から出る。
「じゃあ、まずはその話から聞こうかな。詩織も聞きたかったんでしょう?」
妹は泣きながら、何度も何度も頭を縦に振る。
私は少しだけ貰い泣きをしながら言う。
「長くなるわよ。覚悟はできているのかな」
目を赤くした母が頷く。
「望むところよ」
その日、私達三人は初めて徹夜で話をした。
翌日、身体は疲れていたが、心は晴れやかだった。
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