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お礼とあとがき

このあとがきまで目を通していただき、ありがとうございます。
戦場に咲く 完結編は、本日公開しました隠しエピソード【前日譚】をもちまして、無事に完結致しました。
応援と評価をいただきましたこと、大変嬉しく思っております!本当にありがとうございます!


戦場に咲く 完結編、のテーマは〝自由〟でした。

一作目では名前が明かされなかった〝本土奪還作戦〟部隊長の遠山蓮、決戦兵器の高崎咲。
最愛の隊長を失った咲。
ですがそれは、彼女が自由になる上での過程でもありました。
遠山蓮は、自分の命と引き換えにしてでも、咲に人として、これからの人生を自由に生きて欲しかったのです。
そしてその願いは、実の弟である、遠山紫苑へ自然と引き継がれていきます。

咲を眠らせ、遠山蓮の最後に発した台詞は
「君は、もうこれ以上無理をしなくていい――」
遠山紫苑の台詞
「君は、自由だ。これから好きに生きよう――」
へと繋がっていくのです。

記憶を失う直前に、そして紫苑がシルム帝国へ帰った直後に、咲は紫苑への想いを紙へと綴ります。
記憶を失った自分へ、今の気持ちを忘れないように、と。
自分自身を大切に想い、必死に奮闘する紫苑の姿勢は、咲の心を揺さぶり、そして恋の炎が咲を焦がしていたことを。

咲が本当の意味で、自由になるのはきっとまだまだ先になることでしょう――。
それでも咲には、自分の事を知り、そして理解してくれる相手がいます。
それだけで咲は、この先救われていくことでしょう。


戦場に咲く 完結編 あとがき

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