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冬の夜、人気のない駐車場で飲むホットの缶コーヒーが世界で一番うまい


仕事帰りが良いですね。

コンビニとか、どっかの公園とか。 仕事終わりの夜にふと立ち寄った場所に車を停めて。
その辺で買ったホットの缶コーヒーのプルをプシュッと開ける。

勿論、外は寒いので車内で。
景色を楽しむためにあえて外に出るのも乙なもんですけど。

で、缶があいたと同時に広がるコーヒーの甘い独特な香り。 なまじ寒いので、吐く息みたいに白い湯気みたいなのが缶の口から伸びてきて、こう、コーヒーの匂いに色がついたみたいな……そんな錯覚を覚えます。

フゥー、と息を吹き込むと、匂いつきの温かい空気が鼻腔に入ってくる。 これがまた気持ちがいい。
視覚と嗅覚で存分にコーヒーを味わってから、いよいよそれを舌の上へと流し込みます。

じゅわっ、と香ばしさを交えた液体が口の中を蹂躙して……コーヒーの味をそこかしこに植え付けていく。 不思議と嫌な感じではなく、むしろ冷えきっていた口や鼻が温かさに弛むのと同時に、どんどんコーヒーに染められていくような感じがたまりません。

そして、グビッとコーヒーを喉奥に流し込んだ後、「ほぉ……」と漏れる吐息にさえ香りが残っていて、その熱と香りと味を何度も噛みしめていきながら、「あぁ……コーヒーうんめぇ~……」と、満足顔。



そんな贅沢時間をたっぷりと堪能しながら、車内でゆったりと座って小説を書くのが最近のマイブームです。

深スピの新作、カクヨムコン応募期間内にもう一個ぐらい出せたらな~と思って今書いてます。
どうぞよろしくお願いいたします。

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