Twitterにも登場人物の紹介をツイートしていますが、こちらでも紹介していきます。
雲月《うんげつ》/天雲《てんうん》
月暈国《げつうんこく》皇子。数え二十。
新月の晩に生まれ、国の掟により生後三か月で養子に出される。
二十年後。天雲と名を変え、己の出生の秘密を知らずに、都の外れで民として生活している。
数え二十という年齢から、己の行く末を思案している。
気さくで細かいことは、気にしない性格。
官吏らが皓月に退位を求めたことで、不本意ながら王位争いに巻き込まれていく。
皓月《こうげつ》
月暈国・現国王。数え二十八。
雲月の兄。
詩歌管弦に明るく、雅趣に富む。穏やかな性格。
幼少の頃より身体が弱く、即位はしたが政は太后に任せている。
思うように、政に関われないことや世継ぎを望めないことを、歯痒く思っている。
口には出さないが、雲月のことを気にかけている。
周易局ありきの国政のやり方に、疑問に思っている。
秀鈴《しゅうりん》
月暈国・太后《たいこう》。
身体の弱い皓月を摂政として支えている。母親として、息子を支えるのは当然だと考えており、その思いが強いあまり間違った方向に進むことも……。
国の繁栄には、周易局が必要だと考えている。
官吏らから、皓月を退位させることを打診され、皓月の弟・偃月《えんげつ》を世継ぎに推挙する。
偃月の誕生で、雲月の存在を蔑ろにしており、出生の秘密を伝えることに否定的。