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「僕と彼女と過去日記」ネタバレあり解説

水瀬すずです。

今回は「僕と彼女と過去日記」のネタバレを含む解説(というより小ネタ?)を行っていこうと思います。
あまり作者本人がやるのはどうかなと思いつつ、これで少しでも作品をより楽しんでいただけるならと思い。
これから本編を読むつもりの方はすぐに戻ってね!


ということで、作品の中でいくつか小ネタを紹介したいと思います。

【1】 織姫と彦星
作中でも織姫と彦星の関係性は語られていましたが、織姫は千鶴、彦星はひろのことですね。
ちょうど一年前から千鶴とひろが離れ離れになっており、その一年後の七夕の日に千鶴は昔交わした約束を果たそうとします。(ひろはすっかり忘れちゃってますが...笑)
何年も前の約束を覚えているのはすごいですね。
そして、それを信じた先生もある意味すごいと言えます。

【2】タイトルの対比
これは中々気付きにくいかもしれませんが、各章ではタイトルが対比になっているものがあります。例えば、
二章冒頭「鉛色の心臓」と最終話「茜色の告白」は色の対比に。
三章冒頭「冒涜の親子」と最終話「愛憎の兄妹」は家族構成の対比に。
といった具合です。
また、三章タイトルの「焦がれた世界」は
「(秀一が思い)焦がれた世界」と「(物理的に焼け)焦がれた世界」
という意味があります。
実は他にも......?

【3】7月7日にはじまり、8月7日におわる物語
本編を読まれた方は気付かれたと思いますが、この物語はプロローグを除けば、 7月7日(新暦の七夕)から8月7日(旧暦の七夕)の出来事で完結しています。作中の出来事はこの一ヶ月の間に起こったことになります。
またこの物語は、章タイトルにもなっているひろと千鶴が交わした「星の約束」が鍵となっています。事件のトリックの鍵としても、物語の着地点としてもですね。
個人的には、最終話の詩織がしてやったりと「八月七日。旧暦の七夕だよ」と言うシーンがものすごく好きです。

※ 旧暦の七夕に関しては、正確に8月7日というものでもありませんが。。。


と、まだまだ語りたいことは山ほどあるのですが小ネタを一部紹介してきました。
作品を読んでいただいた方が、少しでもクスッとこられたら幸いですmm
また、機会がありましたら色々な細かい部分についても触れていきたいと思います。(登場人物の名前の由来とか、平行世界でそれぞれのキャラクターがどう動いていたかとか...)

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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