2020年1月3日の活動報告─第1号

 今日から一週間の活動を報告する習慣をつけようと思います。
 まず今週中に投稿する予定つもりだった『桜色の君に幸せな終焉譚を──。』についてですが、様々な作品を読んでストーリー展開の仕方や人物表現について改善させたいと思い、全てのエピソードを下書きにしました。
 次に自主企画『ダークファンタジー系の本棚2019年12月版』について。思ったよりも年末年始に予定が立て込み、今のところ4作品のレビューを書き上げました。他の作品も着々と読み進めているので次の1月10日の報告で10作品以上はレビューを書き上げたいと思います。

※番号やレビューを書いた順番には特に意味はありません

※企画の注意書きに記したように、レビューに対する言及はしないでください。



1-1『七の勇者と第二の法 ~無力なオレ達が最強勇者と戦って生き残る方法を探しています~』

圧倒的戦力に挑む少年たちの物語
☆2

 正義の仮面を被った悪党たちに挑む大賢者の孫ノヴェルの物語。『BOYS』という海外ドラマを連想させるようなストーリー展開でした。個人的には短い話の中で登場人物の数が非常に多く、それぞれのキャラクターの個性を引き立てるような人物描写がもう少し欲しいと感じた。それでも壮絶な逆境に挑む弱者の物語を好む読者にはおすすめな作品となっています。



1-2.『Fake Earth』

人の命を弄ぶ非現実世界に青年は挑む
☆3

 SAOのようなVRMMO系の物語が流行となっているが、多くの作品の中でもこの作品は特に世界観が入念に作り込まれているといった印象。
 人体実験の為に作り出された非人道的な非現実世界『Fake Earth』。立ちはだかる逆境や、製作者であるアーカイブ社の人間たちの陰謀。それでも主人公である藤堂頼助は思考を巡らせ、凛子を助けるために困難を乗り越えていく。まだまだ第1章が始まったばかりですが、先が気になる作品となっています。有名な海外映画『メイズランナー』のように謎解き系が好きな読者にはかなりオススメな作品です。



1-3.『記憶のない女』

恭子には幸せな最期を迎えて欲しい……
☆3

 これは記憶障害を抱える恭子の悲しい過去の追憶と、浩一との再生の物語。
 残りの余命三ヶ月。主婦として懸命に生きるも報われることはなく、誰にも愛されない空っぽな人生を歩む恭子。彼女はかつて自分を見捨てた筈の元恋人──浩一と共に自分の心を満たすものを、そして、自分の幸せな最期を探す旅へと出発する。記憶障害の恭子を描写するストーリー展開の技量が優れていて、とても恭子に共感が持てるような物語となっていると感じた。
 恭子には幸せな最期を迎えて欲しい……。思わずそのような気持ちでストーリーにのめり込んでしまう作品です。是非読んでみてください。



1-4.『死なずの魔女の恋愛譚(ファンタズム)』

少年と少女のこれからの展開が気になる!
☆3

 外れた条理を抱えて生きる人々の世界。そんな世界で、自殺志願故に恋に狂った不死身の魔女──慕(しのぶ)は将来の恋人を探していた。けれども慕が出逢った少年はどうしても恋人を殺してしまう条理を抱えていて、それでも普通の恋をしたいと願っている。
『自殺したい』と『普通の恋がしたい』
 二人の交錯する想いがこれからの展開でどうなっていくのか楽しみです。

1件のコメント

  • 桜樹様

    こんにちは、海野ぴゅうと申します。

    『記憶のない女』に素敵過ぎるレビュー、ありがとうございました!!
    深く読んで頂き感激です
    そしてお礼が大変遅くなり申し訳ございません<(_ _)>平伏っ

    とても励みになりました。
    ありがとうございます
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