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新作『ギャルと偽物ハードボイルド』公開

どうも、坂神です。

相変わらず『ラブライブ!スーパースター!!(以下スパスタ)』2期を視聴し、ラブライバー生活を送り続ける今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ついこないだはじまったばかりだと思っていた『スパスタ』2期も、あっという間に後半戦ですね。第9話のクゥすみ回に尊さを感じて昂りまくっていたわけですが、気が付けば直近の第10話ではいつの間にやら冬合宿からのラブライブ東京大会。
最新のステージ衣装めっちゃ可愛かったですね!

それにしてもLiella!のメンバーは、きな子の実家があるからってちょっと気軽に北海道まで旅行しすぎではないでしょうか(笑)。



と、それはさておき。

今回は以下三点、ご報告を。


1)新作長編『ギャルと偽物ハードボイルド』公開

前回の近況ノートで告知していた新作ですが、本日公開となりました。
全12話、8万5000字の長編となっております。
ミステリージャンルのお話なので、結末まですべて書き上げてから投稿しています。

大まかな概要は、下記の通り。


     *  *  *


〇タイトル:
『ギャルと偽物ハードボイルド』

〇ジャンル:ミステリー

〇キャッチコピー:
【ハードボイルド気取りの偽物探偵、ギャルの依頼で人探しをはじめる。】


〇あらすじ

ギャル女子高生の鏡峯めぐみは、友人の山村夕子とかれこれ半年以上も音信不通になっている。
山村は、身形こそ鏡峯同様の派手なギャルだが、周囲に対する気遣いを欠かさず、友情に篤い少女だったという。
しかしその友人がなぜ、電話やメッセージに応じようとしなくなったのだろうか?

ハードボイルド気取りの素人探偵・安千谷隆は、鏡峯からの依頼を受けて調査に乗り出した。
再び山村と連絡を取るため、安千谷は幾人かの関係者に接触を試み、情報を収集していく。
そうして調査の先でたどり着いたのは、思い掛けない真相だった――……

ギャルと素人探偵が謎を追う、ハードボイルド青春ミステリー。


     *  *  *


これも前回の近況ノートで触れたことなのですが、公募に送ったりコンテストにエントリーしたりするつもりなどない、ほとんど自己満足のお話です。
ただただ自分が読みたいものを書いたという、自給自足小説と言うべきでしょうか。
厳密には長編ミステリの練習で書いたものなので、まったく無目的に書き殴ったというわけでもないのですが。

とりあえずですね、私の過去作を読んでくださっているとお気付きの方もおられるかもしれませんが、実はハードボイルドミステリ(特に翻訳物)が大好きなのですね。まあ本格や社会派も好きなので、ミステリ全般大抵何でも好きなんですけど。
でもってハードボイルドにも色々あるんですが、やはり特に好きなのは「御三家」と呼ばれるハメット~チャンドラー~ロス・マクドナルドの系譜に連なる作品です。
それゆえ「自分でもいっぺん、中折れ帽を被ってトレンチコート羽織った探偵が出てくる小説が書きてぇ~」と思いまして、熱に浮かされるまま執筆したのが今作『ギャルと偽物ハードボイルド』です。

ちなみに自分ではハードボイルドのつもりで書いたわけですが、本物のハードボイルドと比べると色々ヌルい部分がある(ガチなやつは非常に殺伐としているので……)ことも考慮し、主人公は「ハードボイルド気取りの偽物探偵」としてあります。
あと「ハードボイルドな探偵とは対極な立ち位置にある、現代的なキャラを登場させよう」という意図から、ギャルヒロインを事件の依頼人に据えてみました。ていうか一度はみんなギャルヒロインの小説書いてみたいやろ?
……とはいえこの時点で、それこそハードボイルドとはなんぞや、って話になるんですが。
なんか一部では「軽ハードボイルド」というような、ハードボイルドの中でも軽めな内容を扱った作品に対する呼び方があるらしい(?)のですが、そのへんと比べるとどうなのかな。

それから一方では、私の趣味で青春ミステリ的な風味がある話にもなっていると思います。これまた「ハードボイルドで青春ミステリ……ますます変じゃないか?」と思われる方がおられるかもしれないですが。
ただこの点に関しては前例がないわけではありません。例えば、故・樋口有介先生の名作『ぼくと、ぼくらの夏』などは、ハードボイルド青春ミステリと呼んでいい内容かと思います。メチャクチャ面白くて私の大好きな小説のひとつです。皆さんは読んだことあります? 読んでください、面白いので(圧)。

とにかくまあアレコレ書きましたが、自分なりに「現代的な要素を取り入れた令和版ハードボイルドミステリ」を目指しました。
そういうわけで新作をひとつよろしくお願いします。


2)カクヨムコン8と次回作の話

現在はまた新しいお話の構想を練っています。
で、それとも関わる話なのですが、カクヨムコン8の応募要項などが発表されましたね。

今回は何がビビったって、そりゃ「カクヨムプロ作家部門」が創設されたことですよ。
なんか過去にカクヨムから書籍化経験があるユーザーは、この部門でしかエントリーできないとか何とか……?
え、待って、じゃあひょっとして私って、もし次のカクヨムコンに参加するとしたらこの部門でしか応募できないんですか(汗)。

評価ポイントにかかわらず最終選考まで選出されるっていうのは凄いありがたいんですけど、実質的に書籍化経験がある作家さん同士でのコンペになる感じでしょうかね。
それはそれで凄い修羅の世界だなあ。
でも差し当たり「コンテストで評価ポイントを稼ぐための書き方」みたいな縛りに捕らわれずに作品を出せるので、Webでウケが悪そうな小説でも勝負できるのはいいですね。
ぶっちゃけ個人的には毎回そこの部分で難儀していて、プロットやら何やらに困っていた部分がかなりありましたからね……。

しかしこれ、お色気ラブコメで書籍化した私みたいなのが、読者選考免除なのをいいことに全然過去作とジャンルや想定読者の異なる小説(例えばホラーミステリとか)で応募しても、ちゃんと見てもらえるのかしら。
そのへんも含めて戦術の見直しが必要かもしれませんねぇ。


3)最近読んだミステリ小説の話

ジョエル・ディケール『ハリー・クバード事件』を読んでました。

いや実際にはあまり最近でもないのですが(最近はミステリより資料本中心に読んでた)、以前に読んで大変面白かったのでご紹介。

ざっくり作品の傾向を述べると、現在と過去が交錯するタイプのミステリです。
ケイト・モートンの作品などにも見られる特徴なのですが、古い時代に起きた出来事の謎を追うパターンですね。この種の設定はきっと科学捜査が未発達な時代を扱うことで、未解決事件を自然に提示できる効果があるんだろうなと思います。

でもってこの『ハリー・クバード事件』ですが、とにかく物語の牽引力(?)みたいなものが凄い。上下巻でけっこうなボリュームなんですけど、それを忘れさせるほど先が気になる内容で、ぐいぐいと引き込まれるままに読了してしまいました。最高!



などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。

以上、坂神でした!

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