四通目のハーフの事前予告になります。
本編への投稿は来週あたり。
だからまだ投稿しないようにしていただければと。
さて。今回の手紙は『📞久里琳』さんに書いていただきました!
久里琳さんはとても個性的、オリジナリティーの高い作品を書く方です。語り口が冷静でありながらも物語は情熱的、キャラクターはその内面まで深くえぐるような立体感があり、なにか胸にそっとナイフを差し込むような読後感を残してくれます。
わたしのおすすめはなんといっても長編の『罪の女の歌を歌おう、コカ畑の木陰で、カリブの波間で』ですね。キャラクターといい、ストーリーといい、最高傑作だと思います。
ということでお題パートです!
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前置きはナシだ。
おめーを狙ってるやつがいる。
なんで分かったとか、どうして教えてくれるのかとか、くだんねーこと訊くのもナシだ。どうせおれが答えてやれることなんざ小指のさきっぽほどもねえ。
おれがだれか、なんてのも訊くなよ。
おめーはただおれの忠告を聞いておけばいい。
言っておくが、警察に駆け込んでもムダだぜ。
上層部にグルになってるやつがいるからすぐ握りつぶされるだろうし、ヘタすりゃ署内で殺られっちまうのがオチだ。
どうせおめーのことだからのほほんとしてやがるンだろうが、これはマジだ。今回だけはおれの言うことを信じろ。
この件に関しちゃ、おれはおおっぴらに動くわけにいかねえ。利害がごちゃごちゃに絡みまくっていやがるからな。
とにかくおれからの忠告はふたつだ。
《《あの》》件からは手を引け。
しばらく家ンなかにでもひき籠ってろ。
といってもどうせおめーは聞かねえンだろ。
なにか言いたいことがあるなら聞いてやる。助けがいるなら、言え。
おめーのことはどうでもいいが、おめーが死ぬと、泣くやつがたっぷりいやがンだよ。まったくめんどうかけやがって。
明日使いをやる。そいつに返事をわたせ。
しちめんどくせーことに巻き込まれやがって、ま、おめーらしいけどな。
せいぜい長生きしろよ。
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かなりのハードボイルド展開きました!
まさにフアンの感じ!←分かる人には分かる。
連作陣はまたもや振り回されることでしょう。私もそう。
でも、そこがいいッ!
わたしも返信頑張ります!