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諸報告(①6~7月の企画参加、②ひとり同題異話短編集の公開、③作品の非公開化)

文長です。
前回の近況ノート更新から日が経ちましたが、遅ればせながらいくつかのご連絡です。

①自主企画「筆致は物語を超えるか【雪を溶く熱】」への参加
2カ月前の情報になりますが、上記の同題異話企画にこそっと参加させて頂きました。
共通のプロットに沿って作品を作る企画ですね。
昨年秋の【海が太陽のきらり】回でも参加させて頂いて、その時は王道を攻めてみた感覚があったので、
今回はもう少し趣味に振り切ったテイストの作品で参加してみました。

公開した瞬間は不安だらけでしたが、幸運にも多くの方からもったいないコメント、レビューを頂きまして、大変嬉しい時間でした。
企画を開催されたゆあん様、拙作をご覧いただきました全ての方々に御礼申し上げます。

全てとは行きませんが他の方の参加作品もそれなりの数を拝読しまして、
いくつもの作品に「すごいな~」「すきだな~」という発見がありました。
読む方でもいい出会いがいくつもあったと思いますし、並列的に多くの作品を読むと逆に自分にとって好きなもの、大事にしている部分が見えてきたようにも思います。

時々はこうしたお題企画に参加させて頂くのも楽しいところですが、
一方で、機動的に参加するよりも、年1、2ぐらいのペースで参加させて頂くような形の方がいろいろ見えてきそうな気もするので、
これからしばらくはこれまで通りオリジナルものの創作に勤しみたいと思います。
また参加させて頂くことがあれば、その節はどうぞよろしくお願いいたします。


②ひとり同題異話短編集「かいそう」の公開
上記の企画参加をしてみた結果、「ひとりでやったらいいんじゃね?」と思い立ち、ひとりで始めました。
「かいそう」をいろいろ変換して共通タイトルにして、あとは文体やジャンルは自由気ままに掌編を書き寄せていくことを考えています。
早速2作追加していますが、作風の幅を広げてみたり、ちょっとした嗜好のガス抜きにすることを目的に、1,2カ月に1作増やしていくようなペースでやっていく予定です。

意外と「かいそう」から変換できる熟語って多いんですよね。
そしてキーになるユニークな用語をひとつ思いついたら、そこからいろいろ物語や設定を考えていく、という形で創作することが多いので、
その意味でもけっこう自分としては楽しさを感じられる試みです。

文章を書く上での個人的な問題意識なのですが、肩肘張らずに日常生活と同じ目線・トーンでついつい読めてしまうものを書きたいと思っています。
『小説』を書くとなると「起承転結があって、主人公の目的が提示されて、行間はしっかり情景描写を描き込んで、掌編なら最後は星新一みたいにオチを……」といった定石や様式美を踏まえる必要があったり、
読者目線としても冒頭からの数百~数千、数万字を読み進めるために「さあ、“小説”を読むぞ!」という気構え、意識の切り替えが必要な部分があるように思うのですが、
そういう心理的な抵抗をなるだけ少なくして、もう少し日常生活のテンションからシームレスに読めるような文章が書けないだろうか……という意識です。

私自身未だに「小説を読む」という行為についてどこか取っつきづらさというか、
少しうがった言い方をすると「小説は、日常の実務からは離れて楽しむべきものなのだ」「小説を読む間は、“お前の世界”ではなくて“作品の世界”の方に没入すべきなのだ」という観念めいたものの存在を感じてしまうことがあります。
それが楽しい現実逃避になればいいのですが、日常の方が忙しくなってくるとそうフラフラと現実逃避していられる気分にもならないので、
小説を読む時にそういう楽しみ方を要求されてしまうこと自体が負担や億劫に感じてしまうことが多かったりします。

でも、「めちゃくちゃ忙しいよ~」と感じる時でも、まとめサイトや報道記事の文章はへらへら読めるような現代っ子(?)でもあるので、
自分と同じ感覚を抱いている人にも楽に読んでもらえる作品になればいいな、という観点から「まとめサイトやブログを見るような感じで……」という断り書きを入れたりしています。

……と偉そうに言っても、書く度に筆力の不足や感性の底浅さを痛感しておりますが、もし読まれた方にとってお楽しみ頂ける何かがあるとすれば幸いです。


③作品の非公開化について
カクヨムで一番最初に投稿した「想到のコラテラル」ですが、
きりのいいところまで来たものの、その先のつなぎの部分が難航してしまい、解決の術がないまま丸1年以上置いていましたが、
今なおただちに前進しそうな気配が見えないため、ついに非公開化することとしました。力不足で申し訳ございません。
応援、コメント、評価をお寄せいただいた方々に、大変申し訳なく思います。

今は「おかえり、リクラフ。」の完結に向けて取り組み、その後でもしかしたら……という形になるやもしれません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

文長

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