寒い日が続きます。牛盛です。
天鏡のアルデラミン一巻を読み終わりました。
面白い! すごく面白い! 希代の名作!
皆さんも読むべき!
……ここは小説投稿サイトの近況ノートですので、自分なりの分析を述べます。
この作品の尖っている点は、主人公イクタ君が、智謀冴え渡り、怠惰の中にも独自の信条を持ち合わせている反面、個人バトルにおいてはほとんど戦力にならない点です。
これは作者のタイプや作品のスタンスにもよるかもしれませんが、イクタ君に個人バトルの戦闘能力を持たせても良かったかも、とは思います。
猛将ヒロインのヤトリちゃんとの兼ね合いが問題になりますが、そこは戦闘スタイルの工夫で……例えば、正攻法で戦わせると弱い代わり、無数の不意討ち的、変則的な武器を帯びているとか。
この場合、長剣と短剣で戦うヤトリちゃんとは被りませんし、装備によっては「科学」周りの設定の補強にもなる予感がします。
実際、攻撃能力はなくとも、イクタ君は作中で首を落としたムカデや、光を放つ精霊、道端の砂を使っています。
もっとも、変則的な武器だと、軍師や指揮官というよりニンジャの色を帯びるおそれもありますが。
まあ、個人バトルはてんでダメだというのも、作中ではイクタ君とヤトリちゃんを強く対比させる演出にはなっていますので、これでいいのかもしれません。
勉強になる作品です。
というわけで読書に戻ります。
キンドルも最高やで!