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ポルとルズアの二重奏「4-5 くすぶる炎」更新

 4章5話を更新しました。
 今回、本気で更新報告を書くのを忘れていました。もし更新報告も併せて追ってくださっている方がいたら大変申し訳ございません。遅くなりました。
 さて、今回は修羅場でした。シェンの過去も小出しにできましたし、ツバメにいっぱい喋らせられて楽しかったです。そういえば飯テロもできた。


 今回は、今後に影響しそうであまり深く掘り下げられないところも多いのですが、適当にイースト大陸の話をします。

 イースト大陸は名前の通り、アルバート王国のあるウエスト大陸から見て東にある大陸です。
 以前ねこへび氏に頼んで世界地図を作ってもらったんですが、そこで、イースト大陸とウエスト大陸の間には「隔世海」という海があることが判明しました。ツイッターにいずれ地図を載せ直したい。

 イースト大陸は南北に長い形をしています。ちょうど我々の世界のアメリカ大陸で、中米の部分をめちゃ太くした感じです。
 イースト大陸には北半分に「倭貢神国」、南半分に「剡国」という二つの大国が位置しています。二つの国の国境は高い山脈で分かれているようです。

 その国境の北か南かによって、土地柄も気候もがらりと変わります。
 倭貢神国は広大で、貧しい国です。この国の地理は凍った大地か、耕作に向かない荒れ地か、切り開けないほど鬱蒼とした森や険しすぎる山ばかりでした。

 水にはあまり困りませんが、耕作をしたり動物を飼ったりする土地がありません。遊牧しようにも移動は厳しいし、各地に点々と狩猟と採集を基本とする集落がある感じ。それらの小さな集落をとりまとめるような形で、国ができています。集落同士で争っていたら本当に人が絶滅してしまうからね。
 とにかくどこでも厳しい気候の中、人々はちょっとでも住みやすい土地を厳選して都を築きました。こんなんなので、ツバメの身分がいかに高いかわかります。


 一方、剡国はものすごく豊かな国です。全体的に寒くなく、肥えた土地もたくさんあり、国中の地理は変化に富んでいて、とにかくいろんな風土で何百何千の民族が暮らしています。
 つまり、国内には湖もあれば青々とした山地もあり、農地に向いた平野も、クソ暑い砂漠も、年中涼しくて冬には雪が積もるところもあるのです。なんなら金銀銅の出る鉱山もたくさんあり、逆に取り合いが起きないほどです。

 争いがないわけではもちろんありませんが、めちゃめちゃ富を奪い合わねばならないほどひもじい所もないので、国民はどの民族も比較的温厚です。
 ところで国民と言っても、剡国中枢が国の隅々まできちんと統制できているわけがないと思うんですよね。たぶんさまざまな民族が自主的に、「イースト大陸南方で一番強い部族と盟約を結んで争わないようにする」というところからこの国は始まったんだと思います。他の国とは少し毛色が違うわけです。


 これなので倭貢神国は、剡国の富がほしくて仕方ない。剡国は北方からの神国の侵入に常に悩まされてきました。
 この二国が戦争をするとどうなるか。神国は人も資源も少ないので、少数精鋭で山越えしながら侵攻するしかありません。対する剡国は、統率がとれていなかろうがなんだろうが、人と資源のパワーにモノを言わせて神国を圧倒することができます。これが、ツバメの言っていた「剡国の強大な国力に真っ向から対抗したら神国は消し飛ぶ」ということなのでしょう。


 結局めちゃ書いてしまった……。この二国を作り込むのは本当に楽しかったので、今後もぼちぼち出したいです。ここに書いて満足して、本編に出すの忘れませんように。


 前回からの応援や閲覧、ありがとうございます。固定で追ってくださっている方の応援のハートを見ると、ホッとしている自分がいる……。PVは1700を超えました。話が長くなってきたので以前ほど閲覧数は伸びないものの、確実に誰かが読んでくださっているという幸せが半端じゃないです。強くなった気分。いつもありがとうございます。

 さて、次回の更新は来週末です。
 今後も拙作をよろしくお願いします。

 

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