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悪逆のソナタを投稿し終えて

 悪逆のソナタを投稿し終えて、僕の中ではかなりスッキリしたものとなりました。

 前作のVtuberのラブコメと根本的には同じ様な主張となってしまいましたが、承認欲求と資本主義の関係性を表現できて良かったと思っております。

 なろう系に対する批判的な意見を目にしたので、どんな創作でも誰かと誰かを結び付けることができるのではないかと僕なりの疑問を物語にしたつもりです。ただ、僕自身なろう系を批判する人達の気持ちも十分理解できるところがあり、このどっちも理解できるモヤモヤとした気持ちを物語として表現するべきだと考えたわけです。

 そんなテーマを抱きながら、マーティン・スコセッシの『タクシードライバー』という映画と、サルトルの『嘔吐』、そしてシラーの『群盗』を合わせたような物語にするつもりでしたが、途中でベートーヴェンのハリゲンシュタットの遺書なるものを拝見して、このような物語にまとめてみました。

 他にも、タクシードライバーに影響を受けたジェームズ・ガンの『スーパー!』にも影響を受けております。それとタクシードライバーの影響でロナルド・レーガンを暗殺しようとしたジョン・ヒンクリー、またタクシードライバーの脚本家のポール・シュレイダーが影響を受けたジョージ・ウォレス大統領候補を暗殺しようとしたアーサー・ブレマー、彼の日記やそんな暗殺者が登場する『アサシンズ』というミュージカル(アーサーブレマーはでません)。そのミュージカルでリチャード・ニクソンを暗殺しようとしたサミュエル・ピックが登場しており、そのサミュエル・ピックが指揮者レナード・バーンスタインに心酔していて、暗殺決行をする前に手紙を書いていてその手紙とベートーヴェンの遺書のような手紙と僕の想いを合わせたのが19話になっていたりします。

 また僕は仕事のストレスにより対人のコミュニケーションが非常に苦手になってしまいました。仕事を辞め、鬱気味になってしまったことがあります。今でもその気はあります。両親は僕のこの状態を理解できず、今でも不和が生じております……

 その怒りを14話でぶつけております。ジュディ・ガーランドは母親からの虐待、『仁義なき戦い』も当時の日本の若者の親世代に対する怒りを表現した映画になっていたり、『Night of the Living Ded』も親世代と子世代の価値観の違いの闘争をテーマにして描いたゾンビ映画だと聞いたことがあります(うろ覚え)。ベートーヴェンも父親から虐待のような音楽指導がありました。

 それら芸術をただの娯楽としてしか受け取れない人達を皮肉った演出としたわけです。ここは自分でもかなり性格悪いなと思いましたが筆が進みましたw

 さて、次の物語は異世界転生モノを書いていこうかと思います。出来れば今年の終わりには投稿したいと思っております。頑張ります。

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