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フリーターのひとりごと

 年の瀬が迫るにつれて、頭の中で今年一年をゆっくり総括している自分がいる。
 まだ三週間ほど残ってはいるが、単刀直入に言ってこの一年も『代わり映えしない』一年だったと思っている。一見ネガティブな言葉に捉えられるかもしれないが、ポジティブに言い換えれば『平穏無事な』一年だったとも言い表せる。
 都合のよい解釈なのかもしれない。だが、三十代も半ばを過ぎると、周囲の知り合いの苦労話やら不幸話やらが否が応でも耳に入ってしまう。そうした話を聞く度に、当事者になっていない事に安堵を覚えて、そうした環境に身を置けている現状に感謝してしまう自分がいるのだ。
 まあいずれは直面しないといけない問題も見え隠れはしている。正直先延ばししているものもあったりする。とりあえず多少の備えはしつつ、今日は真摯に趣味の小説の執筆に取り掛かろうと思う。先日余市まで脚を運んだ際に入手したさくらんぼのリキュールを相棒にして。

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