おなじみの皆様にはこんにちわ。
創作TALKのモーメント&privetterからお越しの皆様にははじめまして。
虚影庵です。
初めての方に向けて自己紹介しますと、国産探偵小説を食べて育ち、純文学からアホネタまでめったやたらに書き飛ばす、ジャンル分類不能な闇鍋属性の物書きです。
創作活動の主軸をオフラインに置いており、イベント直接参加は東京COMITIAがメイン、札幌Elysian・北海道COMITIA・みちのくCOMITIAによく委託参加しています。
さておき。
オフライン活動をしているサークルさんは皆様同じですが、2020年は苦しい年でした。
実はその3~4年前から仕事でいろいろあって、本が読めないし無理に読んでもまったく頭に入ってこないし感情が動かない、創作意欲が減退して書くのも苦しいし、いくら推敲しても納得のできる作品が作れない状態に陥っていました。いままで仕事のストレスを創作で発散していたのに、それがまったくできなくなり、でも会社でのあれやこれやはどんどん溜まっていく。日々息が詰まっていってました。
文章も今までのようにすんなり流れ出してこず、書いても書いても「無理して書きました」感まるだしのものにしかならない。正直なところ、創作を止めようかと何度も考えました。
そんななかで、まあいろいろあって2018年に転職…したらそこが事情説明すると「話盛ってませんか?」と真顔で聞かれるレベルの出来事が連続するブラック企業だったので3ヶ月で遁走。しばらくプー生活して次の会社へ移り、身辺が落ち着いてきたのが2019年の冬のことでした。
大人の夏休み(という名の転職浪人生活)で生存の危機レベルまで減った貯金も戻ってきたし、環境変わってちょっと元気になってきたんで、来年は(観光がメインでイベント参加がサブ目的の)遠征しよーか。それで創作意欲が戻ってくるかも知れないし。
というわけで、静岡文学マルシェ応募しよう。ついでに熱海のお宿も確保。イベント後に温泉じゃ、きゃっほーい。あと、MOA美術館、リニューアルしてからまだ行けてないんだよね。平日にゆーーーーっくり回って堪能してやるー。
秋は北海道COMITIAに遠征したいね。以前行きそこなった雪印パーラーに今度こそ行くのだ。あと、小樽にも足を伸ばして北一硝子でガラスを愛でるのだ。ニトリ美術館にも行きたいぞ。そして、んまいもの食いまくるのだー!
あ、コミケは暑いのも寒いのも駄目なんで退役してたけど、5月なら気候がいいから参加できるな。応募しちゃえ。
…と、いろいろ計画して、わくわくしながらオリンピックイヤーを迎えたのでした。
どなたも同じ思いでしょうけれど、自分が生きている間にこんな事態に遭遇するとは微塵も想像していませんでした。時々、ふっと夢を見ているのではないかと思ってしまうこともあります。
事実は小説より奇すぎて、嫌になります。
人間の儚さ、脆さ、愚かさ、強さ、尊さ、そのあらゆるものをこんなに見せつけられた年はないのではないでしょうか。
前線で目に見えぬ脅威と戦う皆様に、改めて感謝と敬意を表します。
私を含めて、関東圏でオフラインで創作活動している人間にとっては、冬の時代をぶちぬけて氷河期に入ってしまいました。
基本引きこもり体質で、テレワーク勤務も苦にならない(どころか「お願いだから収束してもこのまま在宅で仕事させてください!」と切実に祈る)生き物ですが、自由に同人誌即売会に往来できないことだけはつらいです。
オンラインイベントもいくつも参加して試行錯誤していますが、率直なところ対面で見ていただく手応えにはほど遠いです。
創作活動に関してだけは、人とのつながりに飢えています。
イベント直接参加はまったくできませんでしたが、札幌Elysian・北海道COMITIA・みちのくCOMITIA・新潟COMITIAに委託参加はさせていただきました。
リアルタイムで追いかける会場実況には強い熱気がこもっていて、ああみんな春に封印されてたイベントに飢えていたんだなあ、あの場がみんな大好きなんだなあ…と遠い地に集う顔も知らぬ創作を愛する方たちに思いを馳せながら見ていました。
あの場を必ず取り戻す。
いまは願うことしか出来ませんが、願いすらなくしてしまうことのほうが危険です。
印刷所に発注をお願いしたり、コミティアのクラウドファウンディングに協力したり、自分のできる範囲でヲタク経済を回しているのが、落ち着いて同人誌即売会が開催できる時への小さな小さな礎になるといいなと願っています。
あいかわらず文章はすんなりと出てきてくれませんが、委託イベントごとに作るペーパーや、エアイベント開催ごとに掌編を書き下ろしているうちに、なんとなくですが小説を書く呼吸が戻ってきているように思います。
もちろん、長いことまっとうに書けない状態が続いてましたから、いわば「小説書くための筋肉」が落ちきってしまって、いっときほど上手くは書けません。けれども、創作止めようかと思い詰める状況は脱しました。
読書も、分量は読めないのですが、とりあえず読んだ内容は頭に入る段階には戻ってきました。
今年は、あせらずゆっくりと読み・書き双方を進めながら「小説書くための筋トレ」を進めていって、遠くない将来にビッグサイトに胸を張って「ええもんできてまっせ」と言える作品を搬入できるように整えていきたいと思っています。
筋トレしようがなんだろうが、次になんのジャンル書くのか当人にも分からない闇鍋体質は変わるわけがありませんが、ナマケモノ型びっくり箱だと思って今年もよろしくお付き合いいただければ幸いです。