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本当に役に立つ心理学(トラウマやレジリエンスを中心に)

こんにちは、金色のクレヨンです!
普段より更新ペースが早めですが、ちょっと書いてみようと思い立ちました~。
だいぶ前に産業カウンセラーの試験に受かっていて、それ以外にも心理学関連の書籍を読んでいます。
自身が読書好きということもあり、これまでに100冊以上読んでいると思います。

個人的に一番分かりやすくて、実用的だと思うのはトラウマ(PTSD)の分野ですね。
シリアスかつデリケートで距離を置かれがちな分野ですが、大半の人の不合理な行動や回避傾向の主因になっていることが多い印象です。


依存症は典型例で、前提として人間の脳自体がドーパミン代謝に影響を受けやすいというのがあります。
その上で何か直視したくない現実を避けるため、半ば盲目的に何かに没頭してしまうというものです(ゲームやギャンブルなど)。

それ以外で分かりやすい例だと、ひきこもりや人との関わりを避けてしまうというのも過去の苦い経験からくるものが多いと思います。


発達障害に軽度から重度のようなレイヤー(層)があるように、トラウマの影響にも幅があります。
深刻な場合、二次障害でうつ病や適応障害になどで心療内科に通っているケースも少なくないでしょう。
逆に一見して影響が少ない場合、パチンコ好きで陽気な人、酒好きで悩みの少なそうな人のように見えることもあるかと思います(あくまで一例です)。


それでは具体的にどうすればいいか?
対処法は多岐に渡ります。
心療内科や精神科でSSRI(抗うつ薬)を処方してもらう。
相性のいいカウンセラーに話を聞いてもらう。
この辺りはオーソドックスな手段だと思います。


あまり知名度はないものの、専門家の評価の高いSE(ソマティック・エクスペリエンシング)療法というものがあります。
保険適用外のため、一回当たり一万円ぐらいかかりますが、心のことを身体性に働きかけて癒すというもので、関連書籍のアマゾンのレビューも高めです。
私自身も提唱者のピーター・ラヴィーン博士の翻訳本を読んだことがあり、概念として有益なものだと思いました。
ちなみに施術はトレーニングを修了した心理士などが行います。

最近ではレジリエンス(立ち直る力)の関連書籍も増えているので、そういった切り口から入ってみるのもよいのかなと思います。
ちなみに最近読んだレジリエンスの本を読んで印象的だったのは、トラウマ的な体験からリカバリーできるかどうかに規則性はないそうです。

先天的な気質などは影響するものの、比較的影響が少ない人もいれば、回復に時間がかかってしまったり、なかなか元通りにはいかない人もいるようです。
参考)トラウマとレジリエンス 「乗り越えた人たち」は何をしたのか 著者:ジョージ・A.ボナーノ


私自身が人生が上手くいかないと感じた時、発達障害の話題が取り上げられていた時期で、「実は発達障害なんじゃないか……」と疑心暗鬼になることがありました。
しかし、様々な本を読んだり、似たような課題に悩む人を知ったりする中で、過去の体験が影響していることに気づくことができました。
今回はこれまでに得た知識が他の方の役に立てばと思い、近況ノートにまとめてみた次第です。


最後に注意点を書いて終わりたいと思います。
辛かった記憶ほど思い出そうとすると精神的な負担が大きいため、紙に書き出すようなワークをする際も無理は禁物です。
また、整理することが目的であれば有効ですが、トラウマに当てはまるようなことは思い出そうとしたり、アウトプットしようとしたりすることが、必ずしも癒しの効果があるわけではないと専門書に書かれています。

また、カウンセラーの中にはメンタル不調の人は対応できても、トラウマ(PTSD)は専門ではないということもあります。
専門外でも親身になってくれる人であれば治療効果は見込めますが、「この人はちょっと違うかな……」と思った時はご自身の感覚を大切にしてください。

今回は小説以外の分野でしたが、お役に立てたのであれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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