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「歪なカップ、泥の沼」「彼」「シャサツ」の後書き的な。

今回の同時投稿三作品について。
読んでない方はぜひお読みください。

①歪なカップ、泥の沼
②彼
③シャサツ


①歪なカップ、泥の沼

涙で始まり、泥の湖、泥の海、泥の沼と続き、涙で閉まります。「泥」が何を示しているかは言うまでもないですね。また、特に傍点の部分は意味があるので考えていただけたならば幸いです。
本作のSF設定は「歪なマグカップ」です。まず、綺麗に取っ手だけが取れたこと。さらに、コーヒーを吐き出すこと。途中でそれがおさまったのは、しっかりと元の形に戻ったからです。「歪なマグカップ」がもともと「私」の望むだけコーヒーを出す代物だったのは分かったでしょうか。この後の「私」がどうなるのかは想像に難くないですね。
そしてもしかしたら、全てが夢だった、という結末もあるのかもしれません。

追記
「水平線」は泥に浮かぶことができた海から、泥に沈んでいく沼との境界を表したつもりです。


②彼

本作のSF設定は「調律された人類」です。それぞれが「役割」を持って生き、思考は介在しないということでした。「彼」にはその役割を管理する側の生物が乗り移っていたのです。
風鈴は夏の風物詩ということで、密室(「彼女」の内)に閉じ込められている「私」を連想……できませんね。無理があったか。でもなんか密室って暑そうじゃん?
最後の「私」が「『私』という役割の私」だったのかは僕にも分かりません。
……あなたも、課せられた「役割」に縛り付けられていませんか?「私」を形作っていませんか?


③シャサツ

言うまでもない一発芸。そして(これはわざとですが)オチも微妙。無駄に長くする構想もあったのですが、簡潔に終わらせました。ちなみに、「僕」には臆病なナルシストという設定があったりなかったり。

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